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記事全文を読む→北朝鮮に激流再び!金正恩が強行した妹・与正「復帰昇格」は後継者の娘ジュエが「完全な偶像」になるまでの「屈辱の中継ぎ登板」
2月24日の朝鮮労働党第9回大会の顔ぶれを見た北朝鮮ウォッチャーの間に、戦慄が走った。金正恩総書記の実妹・金与正(キム・ヨジョン)氏の「部長」昇進と、政治局への復帰が発表されたのである。
というのも与正氏は2021年1月の第8回党大会で政治局候補委員から中央委員という肩書となり、これはまぎれもない降格人事だった。当時、与正氏は対韓政策で南北共同連絡事務所爆破を主導するなど、その激しい言動ばかりが目立つ一方、南北関係を冷え込ませるだけで、いっこうに外交的な成果は出なかった。それが表向きの降格理由だったようだ。ただ、北朝鮮ウォッチャーは「本当の理由は別にある」としてこう語る。
「確かに外交成果が表れない与正氏のやり方に、正恩氏が苛立っていたことは事実です。しかし降格の背景には、党大会という公式な場で彼女を降格させることで『たとえ身内であっても、成果が出なければ厳しく処遇する』という姿勢を党員に見せつけることで、組織を引き締める狙いがあったと考えられます」
その証拠に、降格後も与正氏は対南・対米談話を次々と発表。実質的なナンバー2としての影響力を維持し続けてきた。つまり正恩氏は「序列」を下げて「実利」を取りるという、巧みな工作を行ってきたことになる。
となれば今回の政治局候補委員への復帰、そして長官級の「部長」という肩書はどんな意味を持つのか。
北朝鮮ウォッチャーが続ける。
「韓国を『第一の敵対国』と呼び、南北の絆を自ら断ち切った正恩氏としては、最前線で対韓・対外工作の指揮を執り、国際社会からの非難を一身に浴びる『血の執行人』が必要だった。そこで自らは聖域に留まり、実務全権を彼女に丸投げした形になる。つまり与正氏の昇格は、兄を守るための盾としての実戦配備にほかならないと考えられます」
しかしその盾の背後ではもうひとつ、新たな火種が燻り始めていた。後継者内定が確実視されているという、正恩氏の愛娘・ジュエ氏の存在だ。まだ13歳の少女でありながら、ミサイル総局の将校たちを従え、パパの「センター」を陣取る。
「正恩氏としては、妹はあくまでジュエ氏が成人するまでの中継ぎに過ぎない、と思われます。勝気な与正氏にとっては、耐え難い屈辱でしょう。数年後にジュエ氏が組織指導部を掌握し、完全な偶像となった時、はたして実務を知りすぎた叔母・与正氏の姿はどう映るのか。正恩氏はかつて後見人の張成沢氏を処刑しており、恩を仇で返すのは、いわば権力の常道。それが繰り返される可能性は否定できませんね」(アジア情勢ジャーナリスト)
「妹=実務の盾」と「娘=血筋の偶像」に北朝鮮の未来が大きく左右されることは間違いなさそうだ。
(灯倫太郎)
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