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記事全文を読む→北朝鮮の秘密セクション「日本研究所」は日本の全てを24時間監視・分析「ワイドショー」や「Googleトレンド」までチェックしていた
「私は核を持つべきだと思っている」
高市政権で安全保障政策を担当する官邸筋が、オフレコとしながらも記者団の取材でこう述べたのは12月18日。むろん日本には「核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず」という非核三原則がある。爆弾発言の主は「三原則見直しについて高市早苗首相とは話していない」とはいうものの、この発言が瞬く間に世界を駆け抜け、その波紋は今も広がり続けている。
そんな中、米中に次いで「俺たちにもひと言わせろ!」とばかりに談話を発表したのが北朝鮮だ。北朝鮮は核保有を公言し、頻繁にミサイル実験を繰り返しているが、「日本研究所」所長の談話として「核武装化に向かって走っている戦犯国・日本の危険千万な軍事的妄動を、断固として阻止しなければならない」と激しく反発。自国のことを棚に上げた談話には、開いた口が塞がらない。
北朝鮮が対外的な声明を出す際、その発信者には厳格な序列が存在する。通常、公式な外交上の対抗措置は、外相・外務省名義で発表される。その点、今回の談話の主は外務省傘下にあるとされる「日本研究所」所長。それを12月21日付の国営朝鮮中央通信が伝える、という形を取っている。
北朝鮮では朝鮮中央通信が国外向け、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が国内向けメディアだが、労働新聞も12月21日付でこの談話を伝えている。これにはどんな意図があるのか。
朝鮮半島問題を取材するジャーナリストが解説する。
「日本研究所は北朝鮮外務省にある秘密セクションであり、24時間体制で日本を監視する不夜城として知られています。室内には壁一面に並んだモニターが並んでおり、映し出されるのはNHK、民放各局のワイドショー等々。事件事故を含む、日本で起こっている全てをフォローしていると言われ、『Yahoo!ニュース』や『Googleトレンド』のリアルタイムランキングなども、くまなくチェックしています」
この研究所では日本語をネイティブ並みに操る所員が、日本政府高官の発言やSNS上の右傾化の兆候を、24時間体制で精査。日本の「空気」を敏感に察知し、外務省に上げているという。
「北朝鮮外務省本体ではなく、なぜわざわざ研究所名義で談話を出してきたのかはわかりませんが、『日本の出方次第では、軍事挑発や外務省レベルの制裁といった次のステップに移行する用意はあるぞ!』というメッセージである可能性は高い。労働新聞にも掲載した点を考えれば、国内向けの敵対意識を維持する狙いもあるでしょう」(前出・ジャーナリスト)
日本の世論への揺さぶりと国内向けプロバイダの裏に、北朝鮮の焦りが見えるのだ。
(灯倫太郎)
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