例えば、こんな場面を想像してほしい。休日の昼下がり、渋滞を避けようと、カーナビが案内した田畑の間の脇道へ入る。一般に使われている道で、車同士がすれ違える程度の幅はある。だが速度を指定する標識や標示、中央線、車両通行帯はなく、中央分離帯や柵も...
記事全文を読む→マツコ・デラックス「5時に夢中!」に復帰即「辞めたい」にムカムカ不快感「経済的自立と早期退職のライフスタイル」やってみろ!
その昔、私が勤め人をしていた頃の話だが、口を開けば「仕事、辞めたい」と言う同僚がいた。仕事に不満があるとか、人間関係で悩んでいるという様子はなく、それどころかむしろ好き嫌いが激しく、後輩のみならず先輩や上司にもキツイ物言いをする人だった。
なのに休憩時間や退勤時間などに「あぁ、辞めたいなぁ」などと誰に聞かせるでもなく、つぶやく。周囲の人間は、当初こそ「そんなこと言わないでよ」となだめていたが、そのうち誰も真面目に受け取らなくなった。結局、その同僚よりも先に私が退職したので、その後のことはわからないが…。
4月13日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に、マツコ・デラックスが戻ってきた。2月9日の放送で急遽、番組を欠席したマツコが電話口で、
「急だったんだけど、首の脊椎が圧迫されちゃって、手足とかに痺れが出始めちゃって。病院に行ったらさ、『急いで手術したほうがいい』って言われて。私もう、実は手術し終わって入院してんのよ」
そう明かしてから、およそ2カ月を経ての復帰だ。
まずは復帰できたことに、素直に「良かったね」と思ったが、冒頭からいきなり、急激に冷めることを言い出す。
「ほんとにもうね、私、ファイヤーできるんですよ。もう労働意欲が湧かなくて。今日も1時間前までバックレてやろうと思ってて。ごめんなさい、本当に働きたくないんですけど」
「はいはい、まだ言ってるんですか」とアキレるばかりだが、マツコの「仕事イヤイヤ」は、昨日今日に始まった話ではない。それこそ療養で休む前から、何かにつけて「引退」をほのめかしていた。
そりゃ、人知れずの心労や体力的消耗はあるかもしれないが、プロなら公共の場でいちいち言わなくてもいいではないか。あんまり繰り返すものだから、私にはただの「かまってちゃん」発言としか捉えられなかったし、見ていて不快だった。
「辞める」と公言して本当に辞めたのは上岡龍太郎ぐらい
その割には航空会社やビールのCM出演には、前向きなことばかりアピールするマツコ。きっとこの後、「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)でも「マツコの知らない世界」(TBS系)でも「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)でも、同じようなことを言うに違いない。で、プロデューサーだかディレクターだかをイジってお茶を濁すのだろう。
だいたい、芸能界を「辞める」と公言し、本当に潔く辞めたのって上岡龍太郎くらいじゃないだろうか。明石家さんまも松本人志もなんだかんだ言ってたけれど、結局は辞めなかった。
それにしても「ファイヤー」って何だよってなもんだが、「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early movement」の略で、経済的自立と早期退職を目標とするライフスタイルのことなんだそう。そんなんじゃなくて、昔のような炎上覚悟の火を吐くような発言で、私たちを楽しませてほしいんだが。
(堀江南/テレビソムリエ)
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