芸能
Posted on 2026年05月16日 18:00

〈毒蝮三太夫・90歳〉「夜3時に寝て、昼頃起きる」規則正しい不摂生生活だぜ/長寿有名人に「生涯現役」秘訣を訊け!

2026年05月16日 18:00

 今年の3月31日にめでたく90歳、卒寿を迎えた毒蝮三太夫。マムシ流の長寿の秘訣「規則正しい不摂生」の極意を伝授する。

「年寄りは早寝早起きが当たり前だと思っているだろ。冗談じゃない。俺は夜中3時頃に寝て、昼頃起きる。食事は1日2食。規則正しい不摂生なんだ。この生活をもう20年近く続けている。だから元気なんだよ」

 十人十色。年寄りのルーティンにとらわれないのがマムシ流というわけだ。それにしても、夜中の3時までいったい、何をしているのか。

「新聞や雑誌を読んだり、たまったVTRを観たりしてる。俺、城や歴史が好きだろ。そうした番組は必ず録画しておいて観るんだ。大学時代は映画監督志望だったから、映画は今もよく観るよ。小津安二郎や黒澤明、フランスのヌーベルバークの頃の映画は何度観ても素晴らしいね。あと古今亭志ん朝や8代目・桂文楽といった名人の落語もいい。惚れ惚れするな。だからワイドショーやお笑い番組を見るヒマなんてないんだよ」

 そう言って豪快に笑う姿は、とても卒寿を迎えたようには見えない。

 さらにコロナ禍で、人に会えなくなった頃からルーティンにしているのが「写経」だという。

「真っ白な半紙に書くだろ。だから集中力がなくなると途端に手先が震えたり、字を間違えたりする。ボケ防止には『写経』が一番。毎日続けているよ」

 晩酌だって欠かさない。毎晩吞むビールの味は格別だという。

 そればかりか、車の免許も1月前に更新。みずから運転しているという。

「白内障の手術をしているから目はよく見える。最近の車はセーフティ機能がついているから、ルールを守って運転すれば事故なんて起こりっこないんだよ。雨が降っても寒くても、車があるから行きたいところにも行ける。当分の間、免許を返納するつもりはないな。年寄りが事故を起こすと、すぐニュースで取り上げられるだろ。おかしな話さ。若いヤツだって危険な運転をするのもいる。『車の免許はさっさと返納しろ』なんていう世の中の同調圧力に、俺は屈しないよ(笑)」

 卒寿を迎えても、毒舌はますます冴え渡る。

「でも、さすがに遠出はしなくなったな。それでも週3回、車でスポーツジムに行っている。プールで30分間歩くのが大切なルーティンだよ」

 生涯現役を目指すマムシさんにとって歩けなくなることは死活問題なのだ。

「プールに行かない日も、家でエアロバイクを5分漕いでから腹筋50回、階段を使った斜め腕立て伏せ100回をやっている」

 一見、ハードにも見えるトレーニングだが、決して無理なメニューではないという。

「中には鍛えることが目的になっているお年寄りもいるよね。あれでは続かない。歯を食いしばって生きていくのが俺はまっぴらゴメンなんだ。楽なメニューだからこそ続けることができるんだよ」

 マムシさんは卒寿を楽しむかのように生きる“長寿の達人”と言ってもいい。

 この境地に達した契機は、聖路加国際病院名誉院長だった日野原重明氏との出会いだったという。

「俺の親父は明治生まれの大工。口答えするもんなら、すぐ頭をひっぱたかれた。だから年を取ったら絵に描いたような頑固ジジィになってね。わがままで、もう手がつけられないんだ。でも、それが年寄りの特権だと思っていた。ほら昔、寿司屋にもそんな頑固な職人がいただろう。やれ“塩をつけて食え”だ、“手で食え”と文句を言うようなジジイ。食った気がしなかったよ。でもそれが当たり前だと思い込んでいた。ところが20年ほど前、日野原さんに会ったら『チャーミングで若者に愛される年寄りにならないと損をするよ』って言われてね。目から鱗が落ちたよ。確かに嫌味ばかりを言っている年寄りは嫌われるよ。冗談だけど入院しても点滴外したくなるって(笑)。年寄りはどうあるべきか。俺は先生から身をもって教えてもらったな」

 そんな日野原氏が100歳を超え、車椅子で生活をするようになってからのことだ。ある金言をマムシさんに残している。

「あんなに車椅子を嫌っていた先生が『車椅子はいいぞ。乗るようになるとみんなが親切になる。しかもちょっと下から見るから、今まで見えなかったものが見えてくる』って、そう言うんだよ。その時、その時を楽しむ。極意みたいなものを最後に教わったな」

 90歳になった今もラジオ番組をはじめユーチューブや講演活動に引っ張りだこ。そんなマムシさんには、生きている間に叶えておきたい夢がある。

「俺は昭和20年代に現役の赤バット・川上哲治や青バット・大下弘といったスーパースターをこの目で見ることができた。だから目の黒いうちに大谷翔平には投手としての最高栄誉“サイ・ヤング賞”を獲ってほしい。これが俺の冥土への土産話。あの世に行ってみんなを驚かせてやるんだ」

 今年は人気番組「笑点」、そしてウルトラマンシリーズがそろって60周年を迎える。卒寿を迎えた今年、さらなる活躍に期待したい。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年05月27日 12:30

    問題発言をめぐる「あの×鈴木紗理奈」のバトルが、第2ラウンドに突入しようとしている。大騒動の発端となったのは、歌手・タレントのあのが出演する冠番組「あのちゃんねる」(テレビ朝日系)の、5月18日深夜の放送だ。お題に答えてシュートを決めるゲー...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月02日 12:30

    黒谷友香、市川由衣、勝地涼らが相次いで所属事務所から退所するとの発表が5月31日にあったが、一夜明けた6月1日、とんでもないトラブルに発展しそうな若手女優の事務所退所騒動が起きた。その女優は尾碕真花(おさき・いちか)。自身のインスタグラムで...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月03日 11:45

    通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物問題「エトミデート」事件で揺れる広島カープが「危険水域」に入っている。昨年12月に自宅で吸引使用した羽月隆太郎元選手は拘禁刑1年、執行猶予3年の実刑判決が確定。さらに自らTikTokで動画配信を行い、「...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/26発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク