汗だくで帰宅して、急いでシャワーを浴びる。ところがリモコンの数字は40℃設定なのに、なぜかぬるい。家族が立て続けに使う朝、汗を流したい夜、出てくる湯はどこか頼りないのだ。「節約のつもりで下げた給湯器の設定が、実は風呂場の不満の原因かもしれな...
記事全文を読む→SNS節約術の失敗とおトク「固定費カット至上主義」は本当に有効か「危険な方法」を回避せよ
止まらない物価高の影響で、SNSやYouTubeでは「節約」というキーワードがあふれている。特によく見かけるのが「まずは固定費を削れ」という節約術だ。
確かに通信費や保険料、サブスクなどの固定費を見直せば、自動的に毎月の支出が減るため、効果は大きい。いったん削減すれば継続的に節約できることから、「最強の節約術」のように語られがちである。
しかし最近は、その考え方が極端になりすぎているケースが目立つ。安さだけを追求した結果、逆に不便や損失を招くことがあるのだ。典型的なのが「格安SIMに替えれば年間数万円お得」というものだ。もちろん合う人には有効だが、通信速度やサポート体制が変わることで、不便を感じたりも。
実際に筆者自身も固定費削減のために、楽天モバイルから格安SIMへと変更した経験がある。月額料金は確かに下がったものの、海外出張時に思わぬ問題が起きた。現地でクレジットカード決済をする際、本人認証用のSMSを受信できなかったのだ。
近年は不正利用防止のため、カード決済時にSMS認証を求められるケースが増えている。しかし通信環境によっては、海外でSMS受信が不安定になることがある。
SNS映えする過剰な節約よりも…
「エアコンを極力、使わない」「暖房は我慢」といった節約も危険だ。特に近年の猛暑では、熱中症リスクが高まり、体調を崩せば医療費や仕事への影響が跳ね返ってくる。数千円の電気代を惜しんだ結果、数万円単位の損失になることは珍しくない。
さらにSNSでは「保険は全て解約すべき」と断言する投稿がある。現実的には貯蓄状況や家族構成によって必要な保障は変わる。極論だけを信じてゼロに振り切るのは危ういかもしれない。
見落とされがちなのは、毎日使う物への投資だ。安価な椅子や寝具を使
い続けて腰痛や睡眠不足になれば、生活の質も仕事効率も下がる。節約したつもりが、あとから高くつく典型例と言える。
本来の節約とは、生活を壊さずに無駄を減らすこと。SNS映えする過剰な節約より「長く無理なく続けられるか」という視点が欠かせないのだ。
(カワノアユミ)
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