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記事全文を読む→札幌ドーム「黒字化」を支える「宗教大会からYOASOBI公演まで」稼働率アップはこれからも続くのか
巨大ドームでなぜ、紙ひこうき選手権が――。
そんな驚きの声が広がったのは、「大和ハウス プレミストドーム」(札幌ドーム)の7月のイベント予定表を見た人たちだ。
かつて本拠地にしていた日本ハムが移転し、経営状態が怪しくなったが、「実は儲かりまくっている」のではないかと。確かに予定表を確認すると、展望台ナイトヨガ、ジンギスカンフェスト、JFAサッカーキッズ、リレーマラソン、そして7月24日から26日には「永遠の幸せ」と題するエホバの証人の大会まで並んでいる。「もはや宗教施設」という声まで飛び出した。
だが、すぐに冷静なツッコミが。「ナイトヨガは展望台の小さいスペースだけ」「ジンギスカンフェストはドーム外のゲート前スペースでは?」「客席はぜんぜん使っていない」……。つまり予定表の件数と、実際の集客規模は別モノということだ。
ならばと8月以降の予定を見ると、YOASOBIが11月14・15日に「YOASOBI ASIA 10-CITY DOME & STADIUM TOUR 2026-2027」を開催する。2024年にJ2へ降格したコンサドーレ札幌は、年内に6試合のホームゲームを予定し、8月9日には女子ラグビーのグランドファイナル、10月には社会人野球の北海道地区予選が続く。
地域イベントでは、8月11日に「第1回北海道紙ひこうき選手権」。これが冒頭の声の原因だ。
さらに8月29・30日は「北海道ペット&ファミリーEXPO 2026」、9月4〜6日には「水曜どうでしょう祭UNITE2026」がアリーナで3日間、開催される。プロ野球を経営の軸にしていた時代とは、施設の使われ方が大きく変わっているのだ。
札幌市の補助制度「札幌ドーム活用促進費」は廃止
では、経営は本当に上向いたのか。2026年3月期(2025年度)の確定決算では、売上高22億800万円、営業利益2億1100万円の黒字、当期純利益1億5400万円を計上した。日本ハム移転後初の営業黒字で、稼働率は71.0%まで回復している。
黒字化に導いたのは大型イベントの利用増やコンサート物販売上、2025年4月の利用料金改定、大和ハウス工業とのネーミングライツ収入の通年計上だ。
いまだ「結局、市におんぶにだっこ」という声が根強いが、札幌市の補助制度「札幌ドーム活用促進費」は2026年度に廃止された。アマチュア大会向けの利用料金減免補填補助は別制度として継続されており、公的支援が完全になくなったわけではないが、補助制度をひとつ手放した点は、自立に向けた前進といえよう。
日本ハム本拠地時代は年間60試合以上の主催により、定期的な集客を生んでいた。その穴を埋めるべく、現在は大小さまざまなイベントを組み合わせて利用日数を稼いでいる。4月時点で64%と見込まれていた2026年度の稼働率は、6月末時点では70%を超え、運営会社は前年度並みになるとの見通しを示している。
「儲かりまくり」は言い過ぎだが、「オワコン」でもなかった。次に問われるのは、大小の催しを集める現在の運営体制で、営業黒字を継続できるかどうかだ。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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