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記事全文を読む→モバイルバッテリーの「新たな大問題」実はたった10分の1「容量偽装」の落とし穴と「機内持ち込み」審査
スマホの充電切れ対策として、多くの人が持ち歩くモバイルバッテリー。電車内で火を噴いた、暴発したなどという事故がたびたびニュースになるが、新たな問題が浮上した。それが――。
「表示された容量と実際の性能が違う」
最近の調査では、ネット販売されている一部のモバイルバッテリーについて、表示されている容量に比べ、実際の容量が大幅に少ない商品が確認されている。中には、表示の10分の1程度しか電気をためられないものもあったという。
そもそも、モバイルバッテリーに書かれている「1万mAh」「4万mAh」といった数字は何を意味するのか。簡単に言えば、これは「どれだけ多くの電気をためられるか」を表す数字だ。数字が大きいほど、スマホを何回も充電できるということになる。
例えば「1万mAh」のモバイルバッテリーなら、一般的なスマホを複数回、充電できる。しかし「4万mAh」と表示されているのに、実際には4000mAh程度しかなければ、購入者は「何回も充電できる」と期待して買ったのに、すぐに電池切れとなってしまう。
この容量表示は、飛行機に乗る際にも重要になる。モバイルバッテリーに使われるリチウムイオン電池は発火事故のリスクがあるため、航空機への持ち込みには制限が設けられている。基準となるのは「Wh(ワット時)」という単位で、一般的には100Wh以下の製品な
ら、機内持ち込みが可能とされている。
目安として、1万mAhなら約37Wh、2万mAhなら約74Wh。2万6800mAh前後で約100Whになるため、「4万mAh」と表示された商品は本来、航空会社への確認が必要になる可能性がある容量だ。
容量を偽るような商品はそもそもの品質管理が…
では表示だけが大きく、実際の中身が少なかった場合はどうなのか。空港では基本的に製品の表示をもとに判断されるため、「実は中身が少ないから問題ない」というわけにはいかない。
怖いのは、容量だけの問題ではない。容量を偽るような商品はそもそもの品質管理や安全対策が十分なのか、という不安が残る。粗悪なリチウムイオン電池や不十分な保護機能は、発熱や発火事故につながる可能性があるのだ。
ネット通販では「超大容量なのに格安」といった魅力的な商品が数多く並んでいる。しかしあまりに安い商品や、薄型なのに「数万mAh」をうたう商品、販売元の情報がはっきりしない商品には注意が必要だ。
毎日使う小さな機器だからこそ、選び方を間違えると思わぬトラブルにつながる。モバイルバッテリーは「数字の大きさ」よりも、「信頼できるメーカーか」「安全な販売元か」を確認することが重要だ。
(カワノアユミ)
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