ふるさと納税といえば、年末の駆け込み申し込みが恒例だったが、その勝手が大きく変わりつつある。2025年10月には返礼品とは別にポイントを付与する仕組みが全面禁止となり、ポイント目当てでポータルサイトを選んでいた層には逆風が吹いている状況だ。...
記事全文を読む→佐藤誠「取調室の裏側」〈「遺体なき殺人」を立証させる。絶対に隠しきれない不審な足跡〉
警視庁を退官して4年。人生でやりたいことはないかと考えた時、「生きる伝説」と称賛されるドジャース・大谷翔平の雄姿を現地で観たいと思った。
担当編集者に伝えると、渡米こそ快諾されたものの休載は認められず、出発直前に「宿題」を出された。
「遺体が発見されなくても殺人を立証できるのか?」
――喫煙者の俺にとって、長時間のフライトは苦行に近い。たばこへの欲求を紛らわすためにも、機内ではこの「遺体なき殺人」について筆をとることにする。
今年の4月30日に旭山動物園(北海道旭川市)の元飼育員・鈴木達也被告が死体損壊容疑で逮捕された。自宅で妻を殺害後、遺体を園内の大型動物用焼却炉で焼き、完全犯罪の成立を目論んだ凄惨な事件だ。
焼却炉から遺体の一部が発見されたが、人間の骨盤や大腿骨は太くて厚みがある。火葬場の最新設備でも骨の形が残る以上、完全に消し去るのは難しい。仮に鈴木が骨を砕き、灰を海に撒いても、逮捕される結末は同じだったはずだ。
89年に元監察医・上野正彦氏の著書「死体は語る」がベストセラーとなって以来、今でもそのフレーズが一人歩きしている。そのおかげでよく勘違いされているのだが、上野氏の見解は監察医や検視官の視点に過ぎない。
刑事に言わせれば、真相を語るのは必ずしも遺体ではない。事件の全貌を何よりも雄弁に物語る犯人と被害者の行動である。
どんなに遺体を完璧に処理したと思っても、生前に被害者が刻んだ生活痕跡まで消すことはできない。そのため、遺体の有無は捜査を開始する上で、絶対条件ではない。
刑事は被害者が「生きている可能性」を徹底的に潰し、死亡している事実を客観的に立証することから始める。
生きる痕跡を示す典型が預金口座の動向だ。警察の要請で10年以上、口座を残させて、監視を続けるケースも珍しくない。当然、携帯電話やクレジットカードの使用、SNSの更新も精査する。あまり知られていなかったのは、たばこの自販機購入時に使用するICカード「タスポ」が履歴確認できること。そこから犯行直前の被害者の足取りを追跡したこともあった。
生存の可能性が消滅したと判断できれば、「最後に被害者と接触した人間」を絞り込む。そこから金銭トラブルや男女間の愛憎など深い怨恨を洗い出し、犯行の動機へとつなげていく。
目撃者や確たる証言が得られずとも、犯人が遺体を処理するために動いた「不審な足跡」は必ず歪みとして表れる。気の遠くなるような作業を続け、犯人の関与を裏づける客観的な「状況証拠」を一つずつ積み上げて真相へと肉薄していくのだ。刑事の目を欺こうと、完全犯罪を目指すのはやめたほうがいい。犯人の足跡が一切残らない殺人など存在しないのだから。
佐藤誠(さとう・まこと)警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係、通称「サツイチ」の元取調官。1983年、警視庁入庁。2004年に捜査一課に配属。『伝説の落とし屋』と呼ばれる。「木原事件」で木原誠二氏の妻・X子さんの取調べを担当。2022年に退官。
佐藤誠の相談室
https://satomakoto.jp/
アサ芸チョイス
ダブル不倫スキャンダルで一躍、その名を浸透させた元宝塚女優・花乃まりあに、さらなる荒波が襲いかかっている。8月まで上演されたミュージカル「愛の不時着」でダブル主演した三山凌輝との「不適切な関係」報道からおよそ1カ月が経過したが、花乃を取り巻...
記事全文を読む→ウクライナ東部の前線後方で、強烈な閃光が走る。通信は途絶え、放射性物質を含む雲が国境方向へ流れ始めた。欧州各国の放射線量モニターが跳ね上がり、NATOは緊急協議に入る。原油先物は急騰し、株式市場は暴落。北京では習近平政権が対応を迫られる――...
記事全文を読む→日本のホテルに泊まっていて「チェックアウト時間が早すぎる」と感じたことはないだろうか。日本では「10時チェックアウト、15時チェックイン」という設定が今も多い。ところが海外では「12時チェックアウト、15時チェックイン」をスタンダードにして...
記事全文を読む→
