社会
Posted on 2026年09月06日 18:00

六代目山口組VS池田組「流血の抗争」全記録(1)ついに池田組との抗争に終止符が

2026年09月06日 18:00

 ついに当局が重い腰を上げた。六代目山口組と池田組との間の「特定抗争指定」が、解除されることが決定したのだ。死者3人を出した両組織の過激抗争を振り返るとともに、この指定解除が、六代目山口組が熱望する「総本部帰還」の第一歩となるのか—。徹底検証する。

 六代目山口組(司忍組長)と池田組(池田孝志組長)双方に継戦の意思がないことを認め、岡山県公安委員会が「両者に対する特定抗争指定の指定を9月8日に解除する方針を決定」との一報が、8月20日にヤクザ社会を瞬く間に駆け巡った。

 事実、24年9月以降、2年間にわたり両者の間に抗争事件は発生していない。これをもとに、9月7日の指定期限を前に、期間延長を見送ることが決定されたのだ。

 22年12月に開始された両組織への特定抗争指定が解除されるのは、岡山県だけではない。同時に兵庫、岐阜、愛知、三重、京都、宮崎の計6府県でも指定を解除。これにより警戒区域はなくなり、組事務所の使用や組員5人以上が集まることが可能となる。池田組は全面解除となり、活動に規制がかからない状態に戻る。神戸山口組(井上邦雄組長)や絆會(織田絆誠会長)との指定が残る六代目山口組は規制を受けるが、岡山市内の直系組織の二代目大石組(井上茂樹組長)、傘下組織としては五代目山健組(組長=中田浩司若頭補佐)の物部浩久若頭が率いる三代目妹尾組などが本拠を取り戻すことになる。山口組事情に詳しいジャーナリストが言う。

「六代目山口組が特定抗争指定を解かれるのは池田組が初めてで、池田組と同盟関係にある絆會についても今後、同様の方針が検討されるのでは、と見られています。絆會との指定期限は9月20日に迫っています」

 一報が大きく注目を集めたのは、今後の指定解除の行方もさることながら池田組と六代目山口組が数々の流血事件を引き起こしてきたからだ。池田組は分裂直後から抗争の主要な標的として、「六代目」側の猛攻にさらされてきた。

 分裂の翌16年、北海道旭川市で両組織間の車両特攻や乱闘が続いていた中、5月に池田組のお膝元で音が鳴る。池田組・高木昇若頭が、岡山市内の自宅マンションの駐車場でヒットマンに襲撃され、射殺されたのだ。これにより離反騒動は後戻りのできない「本格抗争」へと発展していく。

 池田組が神戸山口組を脱退する直前の20年5月には、同組の前谷祐一郎若頭が、大同会(会長=森尾卯太男舎弟頭)幹部に銃撃される事件が発生。前出の高木前若頭の法要直後の凶行で、発砲を受けながらも実行犯に反撃しようと追いかける前谷若頭の映像が流出し、業界の内外で注目を集めた。22年3月には、愛媛県四国中央市内で前谷若頭が率いる功龍會本部への車両特攻も発生。実行犯は、六代目山口組・秋良東力若頭補佐率いる秋良連合会傘下の組員だった。

 四国へと飛び火した戦火は、のちに思わぬ形で暴発する。2年後の24年1月、四国中央市内のスターバックスコーヒーで、前谷若頭が呼び出した元六代目山口組系組員の胸部を銃撃し、殺害。その後、拳銃を所持したまま逃走し、関係者に衝撃を与えた。1カ月以上にわたり逃亡を続けた前谷若頭は同年3月、潜伏していた岡山県倉敷市の民家で逮捕されたのだ。

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