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記事全文を読む→漫画家・弘兼憲史の男子厨房に入るべし!〈冷麵〉トッピングのキムチはマスト。さっぱりとした味わいが◎
今では食卓でもお馴染みのキムチ。私も自宅の冷蔵庫に常備しているほどキムチは好きです。
キムチのおいしさを知ったのは大学進学のため上京してからです。初めて焼肉店に入り、付け合わせで出されたキムチは、肉の脂をさっぱりさせてくれる辛さが心地よく、「こんなにおいしい食べ物だったのか」と衝撃を受けました。
その頃は、焼肉店でアルバイトもしたので、白菜キムチだけでなく、オイキムチやカクテキなど、いろいろな種類があることも知りました。家庭ごとに味が違うのも、発酵食品ならではのおもしろさだと思います。
キムチはそのまま食べてもおいしいですが、さまざまなレシピで活用できます。いくつか紹介しましょう。
まず定番の豚キムチ。豚バラを塩で炒め、キムチを加えます。鶏ガラスープで味を調え、仕上げに刻んだニラを入れてサッと炒めれば出来上がり。ご飯が止まらない一品になります。
キムチは発酵食品なので冷蔵庫で長く保存していると発酵が進み、酸味が強くなってきます。しかし、火を入れると味がマイルドになり、コクも出るのでよく作ります。
次は冷麵。市販の「もりおか冷麺」を使用します。鍋にたっぷりの湯を沸騰させ、麵をゆでます。ゆで上がったらざるに取り、冷水でよく洗ってぬめりを取る。氷水で麵を冷やすのがポイントです。添付のスープは水を加えて、こちらも冷蔵庫で冷やします。十分に冷えたら、器に麵を入れスープを注ぎます。トッピングはゆで卵、チャーシュー、さらに、キュウリやトマトを添えると彩りもよく、さっぱり食べられます。もちろんキムチはマストです。韓国で食べた冷麵には、栗や梨が入っていて驚いた記憶もあります。
ここで少しウンチクを。焼肉のシメといえば「冷麵」ですが、主に3つに分類できます。
まず「平壌冷麵」。北朝鮮の首都・平壌発祥の伝統料理で、そば粉を主原料とした太めの麵に、牛骨などの肉だしに大根の水キムチの汁を加えた、さっぱりとしたスープが特徴です。
次に「咸興(ハフムン)冷麵」は、北朝鮮北東部の咸興地方発祥の冷麵です。ジャガイモやサツマイモなど、でんぷんが原料の麵で、強い弾力とコシがあるのが特徴です。こちらは、スープを加えずに唐辛子を加えたタレを混ぜて食べる「ビビン冷麵」が有名です。
最後は「盛岡冷麵」。1954年、盛岡市の焼肉店「食道園」の店主・青木輝人氏が、朝鮮半島の「平壌冷麵」と「咸興冷麵」をヒントにして作った日本発祥の冷麵です。小麦粉とでんぷんを原料とした強いコシのある半透明の麵と、牛骨ベースのコクがある冷たいスープが特徴の岩手県盛岡市の名物料理です。先ほど私が紹介したのもこちらです。
キムチは、市販のキムチの素があれば、家でも簡単に作れます。キュウリや白菜を3時間ほど漬ければ浅漬けのキムチの出来上がり。冷やし中華に乗せたり、キムチチャーハンにしたり、いろいろと使えるのでぜひ試してみてください。
弘兼憲史(ひろかね・けんし)1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。松下電器産業(現パナソニック)に勤務後、74年漫画家デビュー。以来『課長 島耕作』『黄昏流星群』などヒット作を次々生み出している。07年には紫綬褒章を受章。
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