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記事全文を読む→監視と統制の金正恩が「北朝鮮国民よ、もっと遊べ!」ナゾ政策を打ち出した「プーチンとの結束」ブラックな事情
9月9日の建国記念日に、海外で軍事作戦に従事する兵士たちに向け、称賛の言葉を送った北朝鮮の金正恩総書記。さらに14日にはロシアのプーチン大統領に対し、ロシアとの関係をさらに強化すると表明し、ウクライナ侵略を「神聖な戦争」とまで称した。
ウクライナ国防省情報総局(HUR)の推計によれば、2024年末からロシアに派遣された北朝鮮軍兵士は1万3000人。うち3000人が死亡し、1500人が負傷したとしているが、金総書記の関係強化表明により、今後も戦場への協力を継続することは明らかである。
そんな金総書記がなんと北朝鮮国民に「もっと遊べ!」と促しているというから驚く。いったい何があったのか。
北朝鮮では今、高級ショッピングモールやリゾート地、遊園地の建設が相次ぎ、中国からはピアノやランニングマシンが大量に輸入されている。特にマッサージチェアなどのマッサージ関連機器が、前年から約40倍に増えたとのデータがあるという。
一般に北朝鮮に抱くイメージは、核兵器やミサイル、軍事パレード、そして国民生活の厳しい監視と統制や貧困、飢餓、強制労働といった感じだが、ロイター通信によれば、金正恩政権は国民の消費を促す「レジャーブーム」を国家ぐるみで進めている。そして北朝鮮経済は2025年に推計3.5%成長、国内には約800万人の中間層により蓄えられた資金があると分析している。
兵士には英雄の称号を、残った者にはマッサージチェアを
これが事実なら、金政権はなぜこのタイミングで、毎度おなじみの「もっと働け」「もっと忠誠を誓え」から、「もっと遊べ」などという北朝鮮版「働き方改革」を提唱し始めたのか。その背景にあるのがロシアへの派兵だと、国際政治の専門家は指摘するのだ。
「北朝鮮はロシアによるウクライナ戦争を支援するため、兵士を派遣してきましたが、これは単なる軍事交流ではありません。北朝鮮兵士は実際にウクライナ戦争に投入され、多くの血が流されました。その見返りとして金政権が得たのが軍事技術や経済的支援、そして国際的な後ろ盾です」
2025年には金総書記自身が、ロシアで戦死した兵士の遺族を招き、兵士を殉教者と称えるとともに、その家族に対し、彼らが命を犠牲にして守った国での「美しい生活」を提供すると約束している。
「ただしこの状態が続けば、家族を失った国民の不満が高まることは必至。そこで怒りの矛先が政権に向かぬよう、戦争を今後も支援するが、国内に残る人々は『もっと楽しく暮らせ』と。つまり、戦う者には英雄の称号、残った者にはマッサージチェアを、とでもいう正恩流『ご褒美政策』というわけです」(北朝鮮ウオッチャー)
9月15日付の朝鮮労働党機関紙によれば、金総書記はプーチン大統領に送った文面の中で「偉大な同盟の歴史に新たな伝記を絶え間なく書き続けている」と記しているが、ならず者同盟の結束はますます強固になるばかりだ。
(灯倫太郎)
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