スポーツ

故障明けで調子が上がらないヤンキース・田中将大を米メディアが酷評する理由

20150723h

 ヤンキースの田中将大(26)が自己ワーストを更新した。右肘の故障から復帰後、6月21日のタイガース戦、27日のアストロズ戦でそれぞれ1試合3被弾。2試合とも5回で降板し、合計13失点(自責点11)したのだ。NYデイリーニューズ紙は、

〈この2試合の登板は悲惨だった。彼は故障しているのか、単に能力がないのか〉

 とバッサリ。7月9日に1カ月ぶりの5勝目をあげると、米メディアは一転して〈宝石のような投球〉などと絶賛したが、

「大炎上した2試合のあとの登板で6回3失点のクオリティスタートを達成しても、現地メディアからは〈及第点はあげられても、エースの投球ではない〉と斬り捨てられていた。その背景には、マー君のマスコミ対応のひどさがあります。いつも面倒くさそうで、ツンツンした態度。アメリカ人の担当記者たちは『どうして目を見て話さないのか』と不満を口にしています。マー君は日本語に翻訳された現地記事を丹念にチェックし、批判的な報道に嫌悪感をあらわにもする。周囲のスタッフには『もうアメリカのメディアは(取材時間を)短くしていいでしょ』と話しています」(メジャー担当記者)

 当然ながら、アメリカ人記者の名前を覚えて交流しているとか、チームメイトと積極的に交流しているという話は聞こえてこない。スポーツ紙デスクは言う。

「『楽天時代から同僚と飲みに行くこともないのに、ヤンキースに来てできるわけがない』と話すチーム関係者もいます。しかしメジャーの場合、そうした交流は大事。調子が悪くなればトレード要員にもなりますが、その際、球団は人間関係も見て放出するかどうかを判断します。マー君のように複数年契約を結んでいる選手は特に、健全な人間関係の構築を要求され、エース級ともなればなおさら。だからESPN(米スポーツ専門チャンネル)は〈しょせん、3番手クラス〉と酷評する。たとえ投球がよくても、人間性を含めるとちょっと‥‥というわけです」

 そんな田中の人間性に顔をしかめるアメリカ人記者は日本の報道陣に「なぜタナカはいつもあんなに怒っているんだ。ムッとしてしゃべり、コメントもまったくおもしろくない。日本人の記者にもそうなのか」と質問したというが、

「以前から田中のことを知る元楽天担当記者にはきちんと話しますが、それ以外の在米ライターやテレビディレクターにはまともに対応しない。『何でそんなことを話さなきゃいけないんですか』と。記事もチェックし、書いた記者を捕まえて『あんなこと書いてますけど‥‥』と反論したりも」(現地ジャーナリスト)

 かつてヤンキースに所属した黒田博樹(40)は、アイシングのタイマーがピーピーと鳴っているのに話し続け、心配した米報道陣が「もう話はいいから」と促すほどの信頼関係を築いていた。松井秀喜氏(41)もまた、不調時にはアメリカ人記者に、注射器を押すしぐさで「ステロイドをくれ」とジョークを言ってみたり。だが孤立する「エース」は、彼らのような愛される選手になるつもりはサラサラないようである。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
スーパーフォーミュラでまた「事件」を起こした女子大生レーサーJUJUに「許せない」
2
菅野智之に緊急事態「オリオールズ⇒ドジャースorカブス」水面下のトレード駆け引き
3
楽天・浅村栄斗「連続試合出場記録」強制ストップと「違法カジノ疑惑」の不穏な関係
4
江戸時代の「家政婦は見た!」将軍のシモの処理をする「大奥の女中」のスパイ活動
5
「コメ暴言大臣の後釜に小泉進次郎」で自民党中堅議員が恐れる「コメがなければ寿司を…」