社会
Posted on 2012年03月22日 10:58

東日本大震災「余震、いまだ止まず」(3-3) 避難生活で亡くなる老人も…

2012年03月22日 10:58

 一方、広野町郊外の検問の反対側に位置するのが、南相馬市原町区の国道6号線上の検問。こちらは警戒区域の北限に当たる。
 国道6号線という幹線道路の検問のためか、広野町郊外ほどではないものの交通量は多い。すぐそばにはコンビニやドライブインがあり、それほど緊張感はない。線量も0・2~0・3マイクロシーベルトで、極端に高くもなかった。
 ここからやや内陸に入った田園地帯の集落を歩いて南下する。ほどなく、無人の封鎖ポイントに行き当たる。封鎖ポイントの向こうにも家が数軒立ち並んでいる。警戒区域が集落を分断しているのだ。線量計は、時折1マイクロシーベルト超を知らせる警報音が鳴る。
 その集落で1人の男性住民に声をかけられる。こちらが記者とわかると表情がやや緩んだ。どうやら警戒されていたらしい。男性は問わず語りのように話しだした。
「もともと警戒区域設定前、ウチの集落は全て避難地域でした。なぜこのように分断されたかはわかりません。封鎖ポイントの向こう側にある家も同じ集落の人のものですが、そのうちの2軒ほどは高齢者の単身世帯で避難生活中に亡くなりました。あっ、そうそう、たとえ歩いても警戒区域には入らないほうがいいですよ。飼い主に置き去りにされた犬の一部が野犬化して人を襲いますから」
 東電・福島第一原発事故からはや1年。警戒区域周辺は人も動物も望むと望まざるとにかかわらず、その地への順応を余儀なくされ、いまだ放射能汚染の最前線に立たされているのだ。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年04月15日 07:15

    千葉ロッテマリーンズの新ホーム球場は、いよいよ「ドーム化」で話がまとまった。施工主の千葉市は当初、膨大なコストがかかる「ドーム型」を諦めて「屋外型」での建設方針を示していたが、ロッテ球団とファンの要請を受けて再検討に入っていた。屋外型であれ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年04月18日 08:30

    この4月、新生活のスタートとともに、家計の見直しに動く人が増えている。今年は特に、食品や光熱費の値上げラッシュが家計を直撃。調味料や加工食品、さらには電気・ガス代まで上昇し、「何を削るか」が現実的なテーマとなっている。ここでクローズアップさ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年04月17日 18:00

    ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートで、日本勢史上初の金メダルを獲得した「りくりゅうペア」(三浦璃来、木原龍一)が今シーズン限りで現役を退くと、SNSで発表した。2人の連名で思いを綴り、〈困ったときにはいつもそばで手を差し伸べてくださ...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/14発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク