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記事全文を読む→感涙の”名セリフ&名シーン”50年秘史!「スクール☆ウォーズ・山下真司」
人生を揺さぶる名言は教科書には存在しない。あの日見た映画やドラマの「名セリフ」にこそ、魂を突き動かす瞬間がある。それは笑いであり、涙であり、緊迫の場面であったりとさまざまだが、優れた作り手と一流の役者たちによるメッセージであることに変わりはない。そんな半世紀の感動をここに再び!
五郎丸歩を中心に、W杯で健闘したエディジャパン。爆発したラグビー人気のルーツに、山下真司(63)の初主演作「スクール☆ウォーズ」(84~85年、TBS系)があった。
──これが初主演作でしたが、ラグビー経験は?
山下 実はなくてね。タイトルバックでゴールキックを決める場面は、グラウンドに呼ばれて「蹴ってくれ」と。あんな楕円形のボールが簡単にいくはずはないと思っていたら、12本のうち3本くらい入ったよ。
──ビギナーズラックでしょうか。
山下 ただ、タックルの場面を撮ったら、首がボキッと鳴る音が聞こえた(笑)。
──実在する高校ラグビー部の監督(京都・伏見工業の山口良治氏)をモデルにした「神奈川・川浜高校の滝沢賢治」が役どころ。
山下 本命は僕じゃなく、僕の事務所の先輩に内定していたんです。実際、その人は山口先生によく似ていたし。それが逆転したのは、番組の春日千春プロデューサーの奥さんが「山下がいい」とアドバイスなさったからのようで。
──結果的には、これ以上ないハマり役になったと思います。さて、先日のTBS60周年特番でも取り上げられていましたが、屈指の名場面といえば第8話。強豪校に「109対0」で敗退した直後、生徒たちに怒りを爆発させる場面です。
山下 お前たち、悔しくないのか! お前たち、それでも男か!
──負けたことを責めるのでなく、無気力さを許せなかった。
山下 これは実際にあった話だし、ちゃんと再現できないと役者として恥ずかしい。前の日から滝沢賢治に気持ちを入れて、なみなみならぬ覚悟で臨みました。あの場面は朝から始めて、全部で100カット以上もある大変な撮影で。
──前半は滝沢先生が涙ながらに生徒たちを叱咤する。そして生徒たちのこらえていた感情が爆発‥‥。
山下 午前中に滝沢の熱弁を撮り終えて、午後から生徒たちが返す芝居の撮影。ところが、休憩時間に生徒役の連中がファミレスでのんきに昼飯を食っている。
──それこそ劇中の「大敗しても汗ひとつかかない部員たち」と一致します。
山下 満腹になったら悔しさを表せないだろう。俺はメシがノドを通らないのに、こいつらのこの感じでは午前中に撮った涙がムダになってしまうのか‥‥。しかし、そこで森田(宮田恭男)がまず「悔しいです!」と口火を切る。
──これ以上ないくらい、ためた感情を爆発させていましたね。
山下 思わず「おおっ!」と思いましたね。そこからまるで魔法にかかったかのように、生徒たちが次々と爆発させてくれた。
──それを見届けたうえで「俺は今からお前たちを殴る!」につながります。
山下 彼らの演技を疑っていた自分が小さく見えた。「やってくれたな」と思って、ひとりひとりの目の奥をしっかり見つめながら殴る場面に移って。あれは、ゼロの自分たちがここから生まれ変わるという“刻印”のようなシーンでした。
──番組には、たびたび「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」のフレーズが登場しました。直訳すると「1人は万人のために、万人は1人のために」ですが、さらに「1つの目標のために」とも置き換えられます。
山下 それがあのドラマの全てだったと思うよ。ハードな撮影で大ケガする者も多かったけど、全員が主役であり、すばらしいスタッフがいて視聴率も上がっていった。それは誇りに思いますね。
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