芸能

感涙の”名セリフ&名シーン”50年秘史!「寺内貫太郎一家・小林亜星」

20151105n

 ホームドラマがテレビの王様だった70年代。その牙城に、圧倒的な個性で切り込んだのが「寺内貫太郎一家」(74年、TBS系)だ。巨漢の主人公を演じた小林亜星(83)が“嵐の季節”を回想する。

 名脚本家の向田邦子さんは、貫太郎に自分の父親を重ね合わせていたんです。だから主役の条件はただ一つ「太っていること」でした。

 最初に白羽の矢が立ったのはフランキー堺さんで、次はドリフターズの高木ブーさん。ところが、どっちも忙しくてオファーを断ったんですよ。

 困った久世光彦プロデューサーがいろんな人に声をかけて、最後に候補になったのが僕。あの頃、110キロはあったから体形は問題ない。ただ、当時は長髪にパンタロンのナンパな姿をしていた。

「スケベそうでイヤ!」

 向田さんはそう言って拒否したけど、他に候補もいない。久世さんにTBS内の理髪店へ引っ張られて、そこで坊主頭ですよ。ようやく向田さんも納得してくれました。

 芝居経験もなかったし、断髪式までさせられたけど、作曲家としてTBSは大のお得意さん。断るわけにはいかなかった(笑)。

──

 頑固で短気な石材店の主人に亜星が扮し、老女のきん役を悠木千帆(現在の樹木希林)、貫太郎の息子・周平に西城秀樹、お手伝いに浅田美代子など豪華キャストがそろい、平均視聴率31.3%を獲得した。

──

 名セリフ? そりゃあ、やっぱり、きんさんが身をよじらせての「ジュリ~~~!」かな(笑)。貫太郎は口数が少ない役どころだったから、自分で記憶するセリフはないんですよ。

 あ、でも名セリフではないけど、久世さんはドラマなのに生放送をやったんです。そこで僕が奥さん役の加藤治子さんを突き飛ばして、本来は役名の「里子」と呼ばなきゃいけないのに、その日だけ「治子さん」と呼んじゃった。まあ、生放送ゆえのいたずら心もあったのかな。

 貫太郎といえば、ちゃぶ台を引っくり返すし、息子役の秀樹とは取っ組み合いの大ゲンカばかり。ドラマのこととはいえ、お互い、当たりが強かったりすると「この野郎!」と本気になることはあるんですよ。

 それもあって秀樹を庭まで突き飛ばして、ギプス姿になるほどの骨折をさせてしまった。そしたら女子高生から脅しの手紙が舞い込む。

「お前のチ○コ引っこ抜いてやる!」

 ファンというのは怖いなと思いましたよ。それにしても当時はちゃぶ台からすぐ立ち上がれたけど、今の体力ならよつんばいにならないと無理だな(笑)。

 あのドラマはただのホームドラマではなく、娘(梶芽衣子)に墓石を倒して後遺症を残したとか、続編では長男(谷隼人)がレイプ事件の加害者であるとか、影の部分も描いていた。それが名作と呼ばれた一因でしょうね。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
好きなところに変化球!ドジャース・山本由伸に大谷翔平が教えた「寝る時間」の極意
2
本州で2番目の長距離路線バスが廃止に!太川陽介「バス旅」番組を襲う「打ち切り」危機
3
タイ移住で飲食店を開いたら現地の日本人に「とんでもない嫌がらせ」をされて帰国するハメに
4
氷川きよし「暴行セクハラと恐喝」ドロ沼大騒動の決着点/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史
5
サッカー元日本代表FWを拒絶した「鹿島アントラーズ」スカウトの見る目のなさ