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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「山本昌」(2)CSってあんまり好きになれなくて
テリー ひと言で32年と言っても、実に長い野球人生じゃないですか。その中でいちばんうれしかったことは?
山本 これはやっぱり、チームの優勝ですね。
テリー へぇ~、ご自身も数々の輝かしい記録の保持者なのに、意外ですね。
山本 それはそうですよ。「半年間戦った中でのチームの優勝」ということに重きを置いて、ずっと野球をやってましたから。
テリー その優勝というのは、落合(博満)監督の時ですか?
山本 星野(仙一)監督の時に僕が初めて優勝させていただいた88年、同じ星野監督の99年、落合監督の04年。どれも本当にうれしかったですよ。あの頃は、クライマックスシリーズもなかったですから。
テリー あれ、もしかして、クライマックスシリーズは嫌いですか?
山本 いやあ、もちろん営業的に成功しているとか、消化試合がなくなるとかいい面もたくさんありますから否定はしませんけど、選手からすると優勝した時の喜びは少し薄まっている気はしますね。僕らは「まずはリーグ優勝が第一」という考え方でしたから。
テリー そうですよね。実は僕、あんまり好きじゃないんですよ。優勝したところでいったんリセットするなら、ペナントレースの意味がない。アドバンテージがあるっていったって、たった1勝ですから。
山本 去年、巨人は負けてますよね。
テリー せめて3勝くらい欲しいですよ。
山本 そのぐらいあってもいいかもしれないですね。今季で言えば、ソフトバンクがあれだけ差をつけたのなら、3ゲームに1試合ぐらいのアドバンテージがついてもいいと思うんです。で、10ゲーム差がついたら終わり、とか。
テリー 勝率5割に満たないチームでも、3位に滑り込めばクライマックスに出てきて、ヘタすると日本シリーズに行けるわけじゃないですか? そんなバカな話ないですよ。
山本 僕らも3位から上がってきた千葉ロッテマリーンズに1度やられてますから。「下克上」とか何を言ってるんだと思いましたけど、負けた僕らも悪いですね(苦笑)。ただ、一選手としては、やっぱり優勝したチームと堂々とぶつかり合いたいです。
テリー 3位から上がってきたチームとはやりづらいですか?
山本 それはちょっとありますね。パ・リーグから出てきた3位のチームに、もし負けてしまったら「セ・リーグはレベルが低いな」とか言われてしまいますから、そういうプレッシャーはあるかもしれません。
テリー あと、クライマックスで言うと、1位のチームは2位と3位が戦ってる間ずっと待ってなきゃいけませんよね。そうすると、2位と3位はエンジンが温まってる。これって1位には不利じゃないですか?
山本 フェニックス・リーグはありますけど、カクテル光線の下ではプレーできませんから、確かにエンジンのかかりは遅いですね。
テリー 2位と3位の対戦をテレビで観てても、その時、絶対ビール飲んでるじゃないですか(笑)。そこからもう一度エンジンかけろったって、大変ですよね。
山本 消化試合なんて昔からずっとありましたし、クライマックスシリーズのあり方というのは、これからも改善の余地はあるんだとは思います。
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