スポーツ

「闇カジノ問題」バドミントン・桃田賢斗の知られざる素顔(2)問題の闇カジノの実態とは?

20160421a2nd

 闇カジノ「P」は新装開店から約2カ月後の昨年3月24日に警察の摘発を受けて閉店するまで、1億円以上を売り上げていたという。常連客の一人が語る。

「24時間営業で朝も夜も関係なくにぎわっていた。定期的に開催されるビンゴ大会では、100万円近い腕時計を賞品として客に提供することもあった」

 雑居ビルの最上階で営業していたカジノには、限られた人間しか入れなかった。

「ふだんはエレベーターにロックをかけていて、その階のボタンが押せないようになっていた。会員はビルの玄関口から店に電話をしないと入れないシステムになっていた」(前出・常連客)

「P」の利用希望者は入会時に身分証を提示。その場で顔写真を撮影され、「逮捕されても店は責任を取らない」などの条項が記された誓約書にサインをする必要があった。桃田もそうした手続きを踏んで会員になったという。

「桃田はマスクなどで変装せずに、実に堂々と出入りしていました。一般的にカジノでは食べ物や飲み物、さらにタバコまで全てタダ。『P』は専属のシェフを雇って、フードメニューに力を入れていたので、お客さんたちには好評でした。桃田も数量限定の特別メニューや定食類をおいしそうに食べていた、と別のスタッフから聞いたことがあります」(元従業員)

 そんな桃田を闇賭博の世界に引き入れたのが、所属するNTT東日本の先輩に当たる田児賢一(26)だ。

「田児は以前から歌舞伎町の闇カジノでも目撃されていて、練習場が近い錦糸町近辺で同じような店を探していた。そこでキャッチの案内でうちのカジノを知り、別の場所に移転してからすぐに桃田を連れてきたんです」(前出・元従業員)

 田児もまた実績十分の人気選手で、2人の蜜月は有名だった。

「ロンドン五輪日本代表で、全日本選手権6連覇を成し遂げた田児を追うように、桃田は高校卒業後の13年にNTT東日本に入社。バドミントン界の新旧エースである2人は、ナショナルチームの合宿所や、海外遠征などで寝食を共にし、オフでも親しい間柄だった」(スポーツ紙デスク)

 世界ランクでは桃田が上位でも、ギャンブラーとしては田児が上を行っていた。

「田児は筋金入りの勝負師。1日に2回、3回と来店することもあれば、半日以上カジノで過ごすこともありました。賭ける額も桃田とは桁が違い、顔色を変えずに100万円以上の大勝負を仕掛けていました。会見では10000万円以上負けたと言っていましたが、トータルでは500万円くらいのマイナスだと認識しています」(前出・元従業員)

 刑法学者で日大名誉教授の板倉宏氏が語る。

「今回の件は、現行犯でなくても、違法賭博場に繰り返し通っていたことから賭博罪に当たります。もちろん執行猶予は付きますが、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金を科せられることになります」

 違法賭博にハマった代償はあまりに大きい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
ひっそり終了「ジョンソン」で振るわなかった「モグライダー」急失速の原因がわかった
2
【意外事実】巨人が4年ぶりに優勝できたのは「筒香嘉智が古巣DeNAに戻ってくれたおかげ」
3
山田邦子が禁断暴露!「トド発言スキャンダル」あの大御所芸能人に「いっぱいイジメられた」
4
阪神・岡田彰布監督「退任」なら「平田勝男監督+鳥谷敬ヘッドコーチ」球団と総帥の意見合体プラン
5
西武ライオンズ「次期監督」西口文也が東尾修から1600万円をせしめた「伝説の約束」