スポーツ
Posted on 2016年08月19日 05:59

夏の甲子園でスターになれなかった男たち(13)“平成の怪物”中田翔は田中将大&斎藤佑樹に力負け

2016年08月19日 05:59

20160819nakata

 07年のドラフトで4球団から1巡目指名を受け、抽選で日本ハムに入団。プロ入り後はその大物ぶりが際立つ中田翔。そんな中田は高校時代から“平成の怪物スラッガー”として常にその動向が注目されていた。

 05年に大阪の強豪・大阪桐蔭へ進学すると1年夏から5番・一塁手でレギュラーの座を掴み、大阪府予選では2本塁打13打点の活躍で、チームを夏の選手権に導く。すると初戦の春日部共栄(埼玉)戦でもいきなり5打数4安打、7回裏の第4打席では決勝の本塁打を放つなど3打点。さらに5回表途中からはマウンドにも上がり、最速147キロを記録。被安打6、6奪三振の1失点に抑え勝利投手にもなった。1年生の本塁打と勝利は83年夏のPL学園(大阪)・桑田真澄(元・巨人など)以来の快挙。華々しいデビューを飾った。

 続く3試合でも中田は毎試合ヒットを記録。チームもベスト4へと進出した。そして迎えた準決勝。相手は夏の大会連覇を狙う駒大苫小牧(南北海道)だった。試合は延長10回にもつれ込む熱戦となったが、5-6で惜敗。中田は相手先発の田中将大(現・ヤンキース)からヒット1本を放つも完全なる力負けだった。

 その翌年。06年の選手権で中田は不動の4番として姿を現す。優勝候補同士の対決となった横浜(神奈川)戦では3打数2安打の大暴れ。8回裏にはバックスクリーン左へ飛び込む推定140mの特大ソロを放ち、横浜に引導を渡した。しかし2回戦の早稲田実(西東京)戦では、この大会の優勝投手・斎藤佑樹(現・日本ハム)の内角攻めの前に4打数無安打3三振。チームも大敗を喫した。

 3年になった’07年の春の選抜で中田は三度、甲子園にやってくる。初戦の日本文理(新潟)戦では先発登板し、7回無失点の好投。だが、4番・中田は無安打だった。

 しかし、2回戦の佐野日大(栃木)戦は選抜史上10人目となる2打席連続本塁打で5打点と活躍。チームをベスト8へと導く。その準々決勝の常葉菊川(静岡)戦は再び先発マウンドに上がるも、被安打7の2失点。4番打者としても3打数無安打に抑えられ、1-2で惜敗した。最後の夏は決勝戦で敗退。3年連続の夏の出場は目前でついえてしまった。

 それでも中田の高校通算本塁打は当時の新記録となる87本。プロ入り後はその実力に違わぬ活躍で今やチーム不動の4番打者にまで成長した。そして、その先にあるのはサムライジャパン不動の4番の座に他ならない。

(高校野球評論家・上杉純也)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク