芸能

天才テリー伊藤対談「藤吉久美子」(4)「たまたま」でもすごい人生だよね

20161229s

テリー 藤吉さんは、NHKの朝の連続テレビ小説「よーいドン」でデビューされてから、ずっと順調なキャリアを築いていますよね。

藤吉 ものすごく売れたとか、逆にダメになったこともなくて、いい意味で「中間層」な感じで(笑)、継続してお仕事をさせていただいております。

テリー それ、いちばんいいと思いますよ。ちなみに、結婚や出産を機に仕事をやめようと考えたことはあるんですか?

藤吉 うーん、それよりずっと前ですけど、朝ドラが終わった時は迷いましたね。お芝居自体が、やりたくて始めた仕事じゃないので。

テリー えっ? そもそも、どういう経緯でこの世界に入られたんですか?

藤吉 もともとダンサーになりたくて、大阪芸大の「舞台芸術学科」というところに入ったんです。その時まだ「劇団☆新感線」が大学の学生劇団で、(主宰の)いのうえひでのりさんから「振り付けをやってほしい」と頼まれまして。

テリー すごいな、今や大人気の劇団ですよね。

藤吉 そのご縁から、一度だけその劇団の舞台に主役で出たことがあるんです。それをたまたまNHKの方がご覧になっていて「オーディションを受けないか」と誘われたんですよ。

テリー また「たまたま」ですか(笑)。しかも、人生を変える「たまたま」が多いですねェ。

藤吉 本当ですね(笑)。そんなきっかけなものですから、朝ドラが終わった時に女優をやめようかと思ったんですけど、「ここでやめても、私が朝ドラのヒロインだったことは一生ついて回る。だったら、ここから先に進もう」と決意したんです。

テリー うん、ヒロインの思い出を引きずって生きるより、その先にある新しい自分に希望を見いだすのは、実に正しいよ。

藤吉 ですから今は、「もう、あなたはいりません」って言われるまで頑張るつもりです。その時には、いつでも普通の女に戻る心の準備はできていますけど(笑)。

テリー またまた、そんなこと言って。最近はライブを開催したり、活動の幅もどんどん広がっているじゃないですか。

藤吉 実は私、ダンサーより前は歌手になりたかったんですよ、ピンク・レディー世代ですから(笑)。オペラは趣味でもう10年以上やっているんですけど、一昨年ぐらいからライブハウスで歌うようになったんです。

テリー へえ、どんな歌ですか?

藤吉 お客さんと一緒に歌えるといいなと思ったので、ユーミンとか中島みゆきとか、私が若い頃にはやっていた曲を中心に歌っています。ステージから見ると、客席にいる皆さんの口が歌と一緒に動いてるのがわかるので、うれしいですね。

テリー 同世代だと、特に盛り上がるよね。

藤吉 来年1月にまたライブをやるんですけど、その時は趣向を変えて男性ボーカルの曲を歌おうと思っているんです。あらためて歌詞を読んでみると昭和歌謡の世界ってすごいですね。

テリー 確かに、あの頃の歌って、男と女のちょっとしたドラマを描いているみたいだもんね。

藤吉 まさにそうです。3分のお芝居で起承転結のある物語を描くのは難しいけど、私は歌うことでそれを“演じてみたい”んです。そういう挑戦を、このライブでできたらいいな、と思っています。

テリー これだけの意欲があるなら、しばらく藤吉さんのやめ時は来そうもないな(笑)。

◆テリーからひと言

 明るくて頭がよくて、話の端々に育ちのよさを感じる女優さんだね。太川さんが好きになるのもよくわかる! 初めて太川さんをうらやましいと思いました。末永くお幸せに!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身