社会

呑んべえ医師が実践する「体に正しい飲み方」(2)カラオケは声帯に大ダメージ

 酒席が始まり30分もするとトイレに行きたくなる。一度行ったら最後、せきを切ったように尿意を催すことがあるが、左党の多くは「おしっこと一緒にアルコールも出てくれるんだから大丈夫!」と思いがち。

「腎臓専門医の話では、お酒を飲んでトイレが近くなるのは、アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制されるためで、ビールの場合、実際に飲んだ量の1.5倍の尿が出てしまう。つまり、そのまま飲み続ければ脱水症状を引き起こす可能性が高いということです」

 健常者の尿の色は通常、淡い黄色を帯びている。だが、酒を飲み、水分が補われないと腎臓の働きが低下。尿の色はしだいに濃い黄色に変わり、さらに量も減ってくる。

「これが脱水のサイン。ですから、お酒を飲む際には必ず隣に水が入ったチェイサーを置き、こまめに口にすること。あとはトイレでおしっこの色をチェックすることも重要です」

 さらに、杯を重ねるにつれ、顔が赤くなるという人も多いが、実はこれも要注意信号。アルコールを飲んで顔が赤くなるのは、体内でアルコールが代謝される際に発生する、アセトアルデヒドの毒性が大きな原因だという。このアセトアルデヒドの分解能力には個人差があるため、

「隣にいる彼女の顔が桜色になったらかわいい、と思うのではなく、これ以上飲ませたら危ないな、と思ってください」

 飲み始めてから数時間。楽しい時間も過ぎ、一次会がお開きになり、誘われるままに二次会のスナックへ。ところが、ここにも危険が伴うという。

「耳鼻咽喉科の医師によれば、飲酒後のカラオケは声帯には最悪で、無理に自分の声より高いキーで歌うことに加え、振り付けを踊りながら歌うと呼吸量が増え、さらに喉を乾燥させるので、声帯にはダブルダメージを与えるのだとか。ですから、二次会はカラオケ店ではなく、静かな店を選んだほうがいいでしょう」

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