政治

国会「スキャンダル報復合戦」のアホバカ舞台裏(3)本人の耳元で「ネタ」を囁く

 先の有力議員が続ける。

「かつて鳩山由紀夫氏(71)が総理に就任するや、西田氏は鳩山氏の地元である北海道に乗り込み、道連幹部の協力も得ながら鳩山氏の過去を徹底的に調べ上げた。当時、西田氏と道連との間で交わされた連絡文書を見ると、過去の女性問題に巨額の子供手当と、実に生々しい。西田氏は予算委で追及の先頭にも立った闘将で、鳩山政権は西田氏と道連に葬られたと言っても過言ではない。西やんを怒らせたら怖いぞ!」

 しかもこの有力議員によれば、この手の諜報活動は同僚議員に対して行われることもあり、党内の跳ね上がり分子を黙らせることにも使われている、というからなんとも恐れ入る。

 では生き馬の目を抜くネガティブ情報、とりわけ野党議員に対するそれは、どのようにリークされていくのか。実情に詳しい自民党執行部経験者の証言。

「官邸がコントロールしている内閣情報調査室、政権に近いマスコミ各社の政治部の幹部記者、あるいは実働部隊長と親しい週刊誌の記者などとの情報交換の場を通じて行われるが、情報が完全かつ露骨な形でリークされることは少ない。そもそも、全てを出してしまえば、話は終わりになってしまう。だからリークはマスコミとの“あ・うん”の呼吸で行われるが、リークの範囲や方法は目的によって千差万別と言うしかない」

 この執行部経験者によれば、例えば特定の野党議員を黙らせたいなど、目的がハッキリしている場合は、政治部のボス記者などに因果を含めたうえで、本人の耳元で「自民党があなたを狙っているみたいだから気をつけたほうがいい」などとささやかせることもあるという。本人がピンと来て矛を収めれば表ざたになることはない、という寸法だ。

 一方、野党の諜報能力はといえば、「しんぶん赤旗」をはじめとする全国的な情報網を有し、基本的にスキャンダルとは無縁の日本共産党を除き、ほとんど勝負にならない、というのが偽らざる実情。その結果、花形とされる予算委での追及も茶番劇と化していく。

「表向きは威勢のいいことを言ったり、審議を中断させて得意がったりしているが、質問に立った野党議員の内心はビクビクもの。それが追及の甘さとなって、言葉や態度ににじみ出てしまう。場外乱闘の情報戦で自民党に完敗したあげく、国民にこんなヤラセ劇しか見せられないのでは、野党の存在意義すら問われかねない」(野党議員)

 スキャンダル報復合戦の様相を呈してはいるものの、その内実はアホバカ感あふれるものだったのだ。

 今回の杜撰なデータ騒動にしても、安倍政権が招いたオウンゴールにすぎない。しかも、返す刀で当の安倍総理にまんまと幕引きを図られてしまったのだから、何をかいわんや、である。

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