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「シン・ナゴヤ球場」建設候補地に浮上した自治体の「宙に浮いた土地」と「動き」

 年明け早々、竜党に衝撃が走った。1月6日に行われた中日ドラゴンズの年賀式で、吉川克也球団社長がナゴヤ球場の移転と2軍の新球場建設計画を明かしたのだ。

 ナゴヤ球場は古くは中日スタヂアムと呼ばれ、1940年代から1軍のホーム球場として機能。1994年にはペナント最終戦で優勝が決まる巨人との「10・8決戦」の舞台にもなった。ナゴヤドームが開場した1997年以降は2軍の本拠地になっていたが、建物の老朽化がひどく、何度も改修するよりも新しく建て直した方が採算は取れるとみたのだろう。

 中日に29シーズン在籍し、通算219勝を挙げた野球解説者の山本昌氏は、1月7日のラジオ番組「Live Dragons!」(東海ラジオ)に出演して、こう話していた。

「ナゴヤ球場っていうとやっぱり、まず思い出すのが、ファンの方の声援がすごい近い。フェンスも低かったし、外野のファンの方から歓声とか悲鳴とかがダイレクトに聞こえるっていう」

 1988年に星野仙一監督が就任2年目でセ・リーグ優勝を決めた際、一部のファンがグラウンド内になだれ込んだのも、観客との距離の近さを感じさせるエピソードだ。気になるのが移転先だが、

「ナゴヤ球場は名古屋駅から車で約10分、最寄りの尾頭橋駅からは徒歩6分ほどの好立地にあります。もし移転となれば、より地価の低い郊外が候補になるでしょう。球団OBの間では『1軍と2軍の本拠地を離すべき』という意見が根強い。千葉県内の球場を2軍の本拠地とする日本ハムは極端な例としても、距離的に1軍に近いところにいると、ハングリー精神が損なわれる、と…」(スポーツ紙デスク)

 ここでクローズアップされるのが、ある自治体の動きだ。

「市内にプロ仕様の球場施設がない春日井市を推す声が聞かれます。数年前から大手日用品メーカーの物流センター誘致に動き、10億円以上をかけて整地作業などを行ってきたのですが、新型コロナの影響で契約は白紙に。広大な土地が宙に浮いた状態で、市をあげて2軍施設の誘致に動く可能性は十分に考えられます」(球団関係者)

「シン・ナゴヤ球場」の建設地はいつ決定するのだろうか。

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