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【天皇賞・春の大ヒント】長距離戦の「序列」に逆転なし!頭が堅ければ「ヒモは大荒れ」!

 5月4日に行われる長距離GⅠ天皇賞・春(京都・芝3200メートル)。今年のGW後半を飾るビッグレースの目の付けどころは2点ある。

 まず第1点は「ステイヤーの序列に逆転なし」だ。

 サラブレッドのブリーダーは多くの場合、基本的に日本ダービー(東京・芝2400メートル)をはじめとする中距離戦線を目標に、馬産を行っている。それでも強いステイヤーが突如として登場してくるのは、「距離がもちそうな長距離戦を走らせてみたら、想像以上に強かった」という、偶然の所産によるところが大きい。

 それゆえにステイヤーの層は薄く、いったん確立された序列で逆転が生じることはほとんどない。決定的に強い勝ち方をしたステイヤーは、勝ち続けるのだ。

 今年の天皇賞・春で言えば、前走のGⅡ・阪神大賞典(阪神・芝3000メートル)で2着馬に6馬身(1秒)もの差をつけて圧勝したサンライズアース(牡4)が、これに該当する。サンライズアースのステイヤーとしてのズバ抜けた能力は、昨年の天皇賞・春で圧勝劇を演じたテーオーロイヤル(牡7)級と言っていいだろう。

 目の付けどころの第2点は「頭が堅ければヒモは大荒れ」である。

 この点は長距離戦に限ったことではないが、圧倒的に強い馬が決定的に強い勝ち方をした場合、色気のあるその他の有力馬は「1強」にひと泡吹かせるべく、道中で無理を重ねてしまう。その結果、「無欲の構え」でレースを進めた伏兵馬に、逃げ・先行・差し・追い込みなど様々なパターンで「出し抜け」を食らってしまうのだ。

 サンライズアースの1強で迎えるであろう、今年の天皇賞・春もしかり。最後の直線でバテ比べとなる長距離戦だけに、「ヒモは大荒れ」の可能性はさらに高まるのだ。

 ただし、どの伏兵馬が2着に飛び込んでくるのかは正直、レースが終わってみなければわからない(笑)。ならばこの際、最低人気馬あたりから人気のない順に数頭を絡めた「お手軽馬単夢馬券」でサラリと勝負してみるのも悪くはないだろう。

 長距離戦は道中におけるジョッキーの駆け引きなど、見ているだけでもワクワクドキドキの楽しいレースである。それで馬券も当たれば「儲けもの」だ。

(日高次郎/競馬アナリスト)

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