芸能

芸人、映画監督以上にスゴかった!「歌手」ビートたけしの知られざる30年史

20150228takeshi

 芸人、映画監督、俳優、絵描き、と多彩なジャンルで評価され続けてきたビートたけし(68)だが、実は歌手としても30年以上のキャリアがある。

 かつては独特の歌唱力がヘタウマのようにとらえられることも多かったが、自身の番組で検証すると、たけしの歌声は、人の耳に心地よいとされる「1/f」だという結果が出たこともあるのだ。

 数字的にも記録を残しており、82年に発売された「OK! マリアンヌ」で3万枚、88年にリリースされた「BOY」が3万4000枚などなど、企画モノとは言えない売り上げを見せてきた。

 そんなたけしの楽曲は、著名なアーティストたちから提供されたものが多い。

 たけしが作詞した「嘲笑」の作曲は玉置浩二であり、同じく作詞・たけしの「夜につまずき」の作曲は泉谷しげるだった。ほかにも大沢誉志幸に小林亜星、糸井重里、加瀬邦彦など、そうそうたる面子が「たけしソング」にかかわってきたのだ。中でも「TAKESHIの、たかをくくろうか」は、作詞・谷川俊太郎、作曲・坂本龍一というコンビで制作されたのだから恐れ入る。

「88年に発売され、最も売れたと言われるアルバム『豪華絢爛』は12曲全てを巨匠・阿久悠さんが作詞を手がけ、まさに豪華絢爛でした。ところがレコーディング当日、全編を通してキザな詞に目を通したたけしさんが、『こんなの歌えるか!』と帰りかけたという逸話もあった(笑)」(民放局スタッフ)

 ところで、たけしと歌といえば、多くのファンには忘れられないシーンがある。

 87年に謹慎が明けてテレビ復帰した「スーパーJOCKEY」(日本テレビ系)のオープニングで、「I MISS YOU」のイントロが流れて姿を現し、地鳴りのような歓声が沸きあがった場面だ。

「騒動について何を語るのかと注目が集まる中、歌という武器が重苦しい雰囲気をかき消しましたね。ステップを踏みながら笑顔を浮かべていたのが印象的でした」(放送作家)

 一方、テレビで披露した歌が波紋を広げたこともあった。

 92年に放送された「27時間テレビ」(フジテレビ系)の深夜枠にて、「北野ファンクラブ」でお馴染みだった「亀有ブラザーズ」として登場したのだが‥‥。

「生放送でビートルズの『Let it be』の替え歌を歌い、『イン○ンかと~思ったら♪ ○トピ~♪』と延々とやり、抗議を殺到させました。横でギターを弾いていた玉置浩二もさすがに一緒になって歌うわけにもいかず『ウォウォウォ~♪』などと叫ぶだけだった姿が忘れられません」(たけしファン)

 いやはや、たけしの歌声がまた聴きたくなってきた。

カテゴリー: 芸能   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
横浜F・マリノス「J2降格まっしぐら」の元凶は「実績ゼロの無能監督」を送り込む「大株主CFG」
2
宮城野親方(元白鵬)が「電撃退職」する意外な理由/五月場所を10倍楽しむ「大相撲覆面座談会」(2)
3
岡本和真が左肘リハビリ中の「捕手を座らせて投球練習」で口走った「俺はホンダゴロウや」
4
【ソフトバンク】小林誠司トレード獲得VS嶺井博希の打撃爆発…どうなる「甲斐拓也の穴」補強
5
前田健太「カブス移籍」で現実のものとなる上原浩治の論評「まさに別格のボール」