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記事全文を読む→ガッツ石松のOK偉人牧場<幕末~維新の志士>(2)西郷さんは覚悟して洞穴へ
反対された西郷さんは「冗談じゃねー。オメェと俺は昔、鹿児島でサツマイモ食べた仲じゃねーか!」ってことで明治政府をやめて薩摩に帰り、西南戦争を起こして田原坂から城山に立てこもったんだよ。
俺は田原坂にも城山にも実際に行ったことがあるけど、田原坂っつーのは田畑山川の景色の中にある、ちょっとした丘だな。ここでその昔、西郷さんたちが戦ったなんて思えないようなのどかな場所だったね。
西郷さんが籠城した城山の洞穴にも行ってみたけど、直径3~4メートルぐらいの狭い洞穴。実際に見てみればわかるけど、あんな洞穴に籠城したって勝てるわけないよ。すぐに攻められて終わりだ。洞穴に立てこもった時には、西郷さんは自分の最期を覚悟してたんだろうな。「晋どん、もうここらでよか」って。それで自分で腹切って介錯させた。
西郷さんの顔はいまだに明かされないわけよ。上野に銅像ができた時のお披露目で、奥さんの糸さんが見てすぐ「うちの人はこんな顔じゃなか」って言ったのが第一声だったでしょ。銅像見せる時に「どうぞー」って言ったかどうかはわかんねーけど。
西郷さんはあくまでも賊軍だからね。なまじ顔が知れると、みんな崇拝しちゃう。支持者が多くて神格化されると、明治政府にとっては都合が悪い。西郷さん自身もそれをわかってて、あえて自分で顔を歴史に残さないようにしたんだと思うね。あの人はそういう人だな、きっと。
上野になんで銅像が立ったか。上野戦争で旧幕府側の彰義隊があそこに立てこもったわけでしょ。そこから逃げ道が何カ所かあったけど、西郷さんはわざと塞がなかったみたいだよね。「逃げるやつは逃げろ」ってことで、逃げ道を作ってあげたらしいから。「来る者は拒まないけど、去る者は追わない」が西郷さんの性格だったんだね。そういう人情味のある人だったから、彰義隊の末裔の人たちが西郷さんの銅像を作るのに協力したっていう、私なりの雑学があるわけよ。
西郷さんは維新の立て役者であれだけの人物なのに、最後は政府を追われるように去った。ある意味では、みんなに担がれちゃったんだよね。大久保さんや岩倉具視たちが海外に行ってる時に征韓論になっちゃったわけでしょ。それで矢面に立たされちゃったわけだ。
ある党に属してた政治家が新しい政党を作るのと同じでね、征韓論で下野して討ち死にした西郷さんは今の政治家でいえば、流浪の小沢一郎さんみたいなもんよ。自民党っていう大きな政党の幹事長までやった人が新生党とか自由党とか何個か政党作ったけど、結局みんなうまくいかないでしょ。大きな勢力と対抗して新しい組織をいくら作ったって、相手が大きければ犬の遠吠えになっちゃうんだよね。
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