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テリー伊藤対談、小林幸子「さっちゃんの歌には力がある」

テリー そんな苦労を経て、新曲「茨の木」が発売になりましたね。

小林 はい。おかげさまですごく好調で、演歌チャートでもずっと上位です。

テリー 今、CDが売れないじゃないですか。

小林 そうですね。演歌は特にそうなんですけど、その中にあって実は今まででいちばんいいくらいなんです。

テリー これはさだまさしさんの作詞作曲だけど、さっちゃんからオファーを?

小林 来年が芸能生活50周年なので、節目だから「あにぃ、曲を作ってプロデュースしてね」って前から頼んでたんです。で、4月からいろんなことがあって、その時からさださんには全部相談してましたし、自分のレーベルを作って曲を出すことになった時、さあどうしようと。自分で作った曲も何曲かあるんですけど。

テリー え、さっちゃんが曲を作るの?

小林 はい。CDのシングルになったこともありますし。紅白でも歌った「恋蛍」っていう歌が自分の作詞作曲です。だけど、第1弾として出すのはどうなんだろうと思って、さださんに相談して、「あにぃ、今作ってるんだけど、なかなか難しくって」って言ったら、「さっちゃん、何言ってるんだよ。もう作ってあるよ」って言われたんです。

テリー ええっ!

小林 それが「茨の木」なんです。ものすごい話ですよね。もうできてるって。

テリー じゃあ、今年いろいろあったことも全部わかったうえで。

小林 はい。全部相談してましたから、全て知ってくれて。だから、今こんな気持ちなんだろうなって思って作ってくれたのかもしれないなと思ったら、もう涙があふれましたね。さださんが自分でギターを弾いて歌ったデモテープを聴いて、最初の3行で泣きました。耐えて、耐えて、耐えて、生きて、生きて、生きて、それでも笑えたらいいねって‥‥。

テリー 出だしの部分だ。

小林 これは自分史だと思ったんですよ。それですぐさださんに電話して、「すばらしい曲をありがとう」って言ったら「さっちゃんね、それは自分史だと思って歌ってもいい。でも、周りを見てごらん。耐えてる人が世の中にはいっぱいいるんだよね」っていう話をされて、「そうですよね」なんて。リストラもそう、いじめの問題もそう。

テリー 震災で大変な思いをしてる人だって。。

小林 そうですね、被災された方たちは本当につらい思いをされてますよね。さださんは「耐えてる人っていうのは自分は耐えてるって言わないんだよ。そういう人たちのメッセージとして歌ってほしい」ということを言われて「わかりました」って。そういう楽曲ですね。

テリー 発売後の反応はどうですか。

小林 最近までキャンペーンをやっていて、握手&サイン会をしてたんですけど、そうすると「茨の木」を聴いて「さっちゃんに何か言おう」っていう人がたくさんいて、思いを伝えてくださるんですよ。世の中にはホントにいろんな人がいるんだなと思いました。

テリー どんなことを言う人がいるんですか。

小林 涙をいっぱいためて「昨日離婚しました」って言う人がいたり、「脳梗塞で倒れて、今リハビリをやってます。自分だけ何でこんな目にあわなきゃいけないのかと思ったけど、周りを見たら同じような人がいっぱいいるんだとわかりました」とか、「これは自分の歌だと思います」って言ってくれる人がすごく多い。ですから、今回のことがあったからこの歌に巡り合えたと、私はプラス思考で捉えてます。

テリー なるほどね。さっちゃんが歌うから、歌に力があるよね。

小林 そういうふうに言っていただくことが多くて、ありがたいですね。

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