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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「石川ひとみ」(2)1年の療養期間が人生の転換点に?
テリー 曲を聴きながらいろいろ考えていたんだけどさ、「まちぶせ」に出てくる女の子は、このあと、思いを寄せている男性とつきあうと思う?
石川 「振り向かせる」ことができたかどうか、ということですか?
テリー そう。だって、この女の子は、「自分はこんなにモテるのよ」って、他の人からもらったラブレターを見せつけるぐらい、かわいいんでしょう。俺はこのあとつきあったんじゃないかな、って思うんです。
石川 ああ、なるほど。
テリー でも、この男は前の彼女をフッている。もしかしたら、とんでもない性格の持ち主で、ひどいフリ方をしているかもしれない。となると、今後の2人の関係は、さらなる修羅場が待っているのかも‥‥。
石川 アハハハ、そうですか、そこまで考えたことはなかったです。でもテリーさん、その答えはなくてもよくないですか? 歌の内容の解釈は、自由にしていただければいいんです。年齢や性別に合わせて、人それぞれの「まちぶせ」があってほしいし、そのほうがずっと歌の世界も広がりますから。もちろん、テリーさんのその考えも、一つの可能性だと思いますよ。
テリー 確かにね。ヤボなこと言っちゃったかも。でも、それくらいこの曲の女の子の気持ちがリアルに感じられるんだよ。
石川 私自身は、「この女の子は振り向かせるのかもな」という気分で歌っているところはありますね。本当はすごく強い意思があるけれど、自分のそういう部分には気づかず、うじうじと悩むところもある純粋な女の子なのかなって。
テリー ああ、わかる。確かにそんなイメージも感じられるよね。ところで、ひとみさんは最初、アイドルとしてデビューしたわけじゃないですか。それこそ、NHKの人形劇「プリンプリン物語」でも主役を演じたりしてね。
石川 はい、ちょうど「まちぶせ」のヒットの前後でしたね。
テリー でも、アイドルって、年齢とともに周囲の見る目はもちろん、自分自身のスタンスも変わってくるでしょう? 何かそれを意識するターニングポイントみたいなものはあったの?
石川 う~ん、私の場合は27歳で病気になって、1年間療養していた時期があったので、たぶん、そこなんでしょうね。
テリー そうか、確かB型肝炎でしたっけ?
石川 はい、発症してから1年で復帰したんですが、体調もすぐれなかったし、事務所との契約も切れてしまってということもあったので、あくまでも結果としてのターニングポイントなんですが。
テリー 病気を抱えて事務所も出て、なんて、実際の話、大変なことだよね。
石川 とはいえ、当時は自分から「この時期に間違いなく復帰できます」と言える状態ではなかったので、事務所としては当たり前の判断だったと思います。
テリー 大人だなァ、普通はそういう時こそ支えてほしいわけじゃない。
石川 そうですよね‥‥ただ、その時は若かったですから、根拠もなく「きっとなんとかなるだろう」と思えたんですね。まず体を元気にしないと、希望があっても前へは進めない。心の中では、そういった整理はついていました。今考えてみると、私ってけっこう大胆だったんだな、なんてビックリしちゃいますけどね。
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