社会
Posted on 2018年12月31日 17:58

やっぱり僧侶は長寿だった!

2018年12月31日 17:58

 今年も煩悩を祓う「除夜の鐘」が大みそかの夜から各地のお寺で鳴らされるが、職業別にみると宗教家がいちばん長生きだという。それにはやっぱり理由があった。

 少し古いデータになるが、郡山女子大の森一教授らの「職業と寿命の研究」の「各職業集団の平均寿命」を見ると、10の職業のうち長寿の1位は宗教家だった。また、お隣の韓国でも同様な調査が行われていた。円光大学保健福祉学部のキム・ジョンイン教授チームの調査によれば、過去48年間の職業別平均寿命は宗教人が最も高かったというのだ。確かに「70歳80歳は鼻垂れ小僧、90歳で一人前」と言われる世界だ。鎌倉時代の法然上人が80歳、親鸞聖人89歳はじめ、一休禅師88歳、白隠禅師83歳、天海僧正が104歳まで存命と、当時としては驚くべき長寿者にはずらっと僧職者が並ぶ。

 最近では、藤原東演(臨済宗妙心寺派宝泰寺)住職の書いた「お坊さんに学ぶ長生きの練習」(フォレスト出版)が話題になった。それによると、彼らの長寿を支えていたのはやはり仏門の生活だった。彼らは次のようなことを日々行っていたのだ。

1.呼:呼吸を整えること

2.食:食事の節度

3.心:心の切り替え。感情のコントロール

4.生:生活を整える。そのために毎日、決まったルーチンをセットして繰り返す

6.経:お釈迦さまの教えを、声を出して読む

 そして仏教には遊戯(ゆげ)ということばがある。何にもとらわれることなく、遊び楽しむ(自由に生きる)ことを言う言葉なのだ。

〈遊ぶことも遊び、働くことも遊び、どんなことも遊ぶのです〉(藤原住職)

 遊びと仕事の区別がない。この「遊び」が長寿へ結びついているというのだ。確かに見習うべき点は多い。心理カウンセラーの笠原美子さんはこうも言う。

「感情的になると、身体はどんどんダメージを受ける。心身ともにストレスに支配される。身体の傷みが早まる。克服するにはまず呼吸。常に腹式呼吸をこころがけ、ひと呼吸おいて考える、話す訓練をするといい」

 言われてみればそうなのだが、凡夫にできるだろうか。

(谷川渓)

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