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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「伊沢拓司」(3)昔のクイズ番組も見て研究してます
テリー 俺もよくクイズ番組出演のオファーをもらうんだけど、実は大の苦手なんですよ。せっかくの機会だから、クイズに強くなる方法を教えてください。伊沢さんは、やっぱり新聞やネットから情報を毎日仕入れるようにしてるんですか。
伊沢 そうですね、僕がいちばんチェックしているのはテレビなんですが、それには理由があって。ニュース番組やワイドショーって幅広いジャンルの話題を体系的にわかりやすくまとめてくれているんですよ。だから家で作業している時なんかは、目の端に入るような位置にテレビを置いて、ずっとつけておいて、気になる話題があったら音量を上げたりしていますね。
テリー 俺もそれ、よくやっているんだけどなァ。
伊沢 僕は「今見ているもの全部がクイズになるんだ」というモチベーションで臨んでいますから。
テリー 例えば「AKBグループ総選挙の68位は誰でしょう?」なんてクイズを出されても答えられる?
伊沢 いえ、それだけだとわからないです。何かそれに付随する「話題」がないと、クイズにならないんですよ。
テリー ああ、まったく意味のない問いかけだと、単なるデータ確認になっちゃうのか。
伊沢 はい。だからこそ、ワイドショー的な引き出しが必要なんです。何かトピックがあれば出題の可能性がありますから、ひたすらそれを探すんです。
テリー 具体的には、どういう作業なんですか。
伊沢 総選挙の順位だったら、これまでの選挙結果を書き出して表を作って、そこからクイズになりそうなトピックや規則性を見つけるようにします。そういう分析は、ジャンルを問わずずっとやっていますね。
テリー そんな、地味な作業を積み重ねているんだ。じゃあ、テレビで取り上げない題材だと、どう? 例えば、シルエットだけで国を当てるみたいなクイズなんかは、世界地図をひたすら見て覚えるの?
伊沢 さすがに見るだけだと、頭に入らないですね。やっぱり「こんな世界遺産がある」「こんな変わった文化がある」といった自分が興味を持てそうなトピックをまず探して、「それはこの地域にあって、その地域にある国は○○で‥‥」みたいな感じに、どんどん情報を足しながら覚えていくんです。なので、地図で確認するのは、かなりあとのほうですね。
テリー なるほど、そんなふうに覚えるのか。あと、問題文をちょこっと読んだだけで答えがすぐ出るのもビックリするんだけど、あれはどうして?
伊沢 テレビ番組などの問題を調べていくと、それを作成した作家さんの文法、定型のパターンやルールが見えてくるんです。例えば意外な情報から始まって、少しずつ視聴者が解答に近づいていけるような‥‥。
テリー ああ、つまりイントロがあるんだ。
伊沢 そうです。それらをたくさん研究することで、「この単語が来たら、次はこれが来る」みたいなことが予測できるようになるんです。昔のクイズ番組もいっぱい見て研究していますよ。知り合いにお願いして「ベルトクイズQ&Q」「アップダウンクイズ」「アメリカ横断ウルトラクイズ」などの録画素材をかき集めて、ハードディスクにまとめています。
テリー うひゃー、そこまで苦労している人に、俺たち素人が勝てるわけがないよね。
伊沢 いえいえ、もともと好きでやっていることですからね。
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