スポーツ
Posted on 2019年01月27日 09:56

稀勢の里を追い込んだ親方「確執地獄」と「ガチ相撲」怨念(3)星の貸し借りを阻止したい

2019年01月27日 09:56

 短命に終わった「横綱・稀勢の里」時代を振り返るうえで欠かせない出来事が、17年3月の春場所だ。悲願の横綱に昇進して初めて挑む場所は初日から白星を重ねていたが、13日目の横綱・日馬富士戦で、アスリートとして致命傷となる大ケガを負ってしまう。スポーツ紙相撲担当デスクが振り返る。

「当初は『左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の加療』との診断書が協会に出されたと報じられたが、その後の精密検査で、実は『左腕は筋断裂』していたことが、引退後になって明らかになった。引退会見でも、『ケガをする前の自分に戻すことはできなかった』と唇をかんだ」

 結果的に、この時の大胸筋断裂のケガを押して強行出場を決断。涙の優勝を飾ったが、横綱の立場を思慮し5月の夏場所も土俵に上がった。結果は6勝5敗4休で、この時の判断を悔やむ角界関係者は多い。

「夏場所の強行出場の反動で、腰と左足首も痛めてしまった。八百長やパワハラ問題を抱えていた協会にしても、稀勢の里人気にすがっていて、本場所だけでなく、巡業でも頼った。その後、出場しては休場の繰り返しになるが、決断したのは横綱とはいえ、相撲界で助言を送れる人物がいなかった。そもそも、師匠と弟子がきちんと話をしていれば、こんな悲劇は起こらなかったでしょう」(後援会関係者)

 親方との不仲が続き、協会側からは相撲人気回復の起爆剤と位置づけられる中、稀勢の里は孤立する。

「決断の基準は常に先代・鳴戸親方の教えとならざるをえない。今思えば、横綱寿命を削ることになる不完全な状態での強行出場にしても、ガチ横綱としてのプライドがあったと思います。モンゴル勢らの星の貸し借りをみずから阻止したかったのかも。ただ、若手の台頭も回復を遅らせた理由の一つ。金星は力士報奨金のアップにつながるので目の色を変えて挑んできますからね。『今の横綱なら左さえ封じればチャンス十分』なんて声も聞かれたものです」(ベテラン記者)

 まさにガチンコ相撲で身を削った末の、満身創痍での引退だったのだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月13日 12:45

    衝撃的なトレードを成立させたのは、横浜DeNAベイスターズと福岡ソフトバンクホークス。両球団が「山本祐大と尾形崇斗、井上朋也の交換トレードが成立したこと」を発表したのだ。「DeNAは山本という正捕手の放出、それもシーズン中のトレードだったの...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク