芸能

天才テリー伊藤対談「垣花正」(2)俺からの無茶振りがキャラ作りに?

垣花 テリーさん、覚えていますか。入社5年目ぐらいの時、テリーさんの番組の中継でダマされて、お台場でバンジージャンプをやらされたことがあって。

テリー あれ、おもしろかったなァ。

垣花 テリーさんは本当に楽しそうでしたよ。ふだんは外に絶対出て来ないのに、あの時だけテリーさんは24階のスタジオからわざわざ隣のビルの1階まで来て、「早く跳べ!」みたいな感じでギラギラした目で見ていましたから(笑)。あの時、僕、ちょっと引きましたよ。

テリー フフフ、俺は人が苦しんでいるのを見るのが大好きなの。

垣花 そんなの、よく知っていますって(苦笑)。だって、中継で僕がちょっと言ったりやったりすることに、テリーさんがさらにムチャなことを要求するっていう構図になっていましたからね。

テリー あと、冷凍状態にもなったよね。

垣花 なりましたよー。「マジソンスクエアガーデンで、ギネスに挑戦して氷に入り続けた男がいる」なんていうニュースが前日にあったのを聞いたテリーさんが、ディレクターに発注して作らせた氷の檻をフジテレビ前に置いて、僕が朝からそこに詰められたんですよ。何だかんだで、12時間ぐらい氷の中にいましたからね。

テリー そうだっけ?

垣花 そうですよ。僕、上司の那須(恵理子アナウンサー)さんから氷越しに真顔で「あんた、仕事選びなさい」って言われたんですから。

テリー でも、フリーになったら、今後もそういうのがあるかもしれないよ。

垣花 いや、何でもおいしいと思ったらやりますよ。

テリー だって、その時もおいしいと思っていたわけでしょう?

垣花 それはもう(笑)。バンジーの時、高所恐怖症の僕がものすごく怖がっていたので、一部のリスナーから「やりすぎだ」みたいなメールもいただいたんですよね。でも、その時にテリーさんは、「そこまでやって“垣花というダメアナウンサーがバンジーを飛んだ”っていうことが、リスナーの記憶に残るんだよ」っておっしゃったんですよ。

テリー そんなカッコいいこと、言ったかなァ。

垣花 それを聞いて「確かに俺はダメアナウンサーなんだから、いろんなことをやっていかなきゃな」と思ったんですよ。テリーさんが、僕に“ダメアナウンサー”という立ち位置をきっちり作ってくれたのは、非常にありがたかったです。

テリー そういう意味では、垣花ちゃんは自分のポジションをきっちりこなすタイプだよね。

垣花 確かに、役割があると張り切るタイプですね。あと、すごい才能の人に乗っかっていって、自分もおもしろい人だとリスナーに勘違いしてもらえたら、なんてズルく考えちゃうような、分析家の一面もあるかもしれません。テリーさんは、そういうところを直感で見抜かれているのかもしれませんね。

テリー そうなの? 俺はおもしろがって、やらせていただけだけどね。

垣花 入社1年目でやった「垣花正のオールナイトニッポン」がひどい評価を受けて終了して落ち込んでいる時に、テリーさんの番組の中継の仕事をやることになって。あそこで、「俺は才能がないんだから、この人についていこう」って決めました。

テリー そんなの、大げさだよ。

垣花 いえ、僕のアナウンサー人生は、テリーさんにいろいろキャラづけしてもらえたことで、ここまで延命できたんですよ。

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