社会
Posted on 2019年06月03日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<痛風>「高尿酸血症が続くと全身に悪影響が!」

2019年06月03日 05:55

 酒を飲みすぎると「尿酸値」が気になる人も多いだろう。数値が高いと「痛風」を発症するおそれがあるからだ。

 そもそも尿酸とは「プリン体」という物質が体内で分解されてできる老廃物。「プリン体」は体内の新陳代謝の過程で作られるほか、食品からも摂取される。

 痛風の発症リスクは、血液検査項目の「血清尿酸値」で確認できる。

 正常な人の場合、尿酸は1日に約700mg作られ、同量が排泄されることで、体内の尿酸の濃度が一定量に保たれている。しかし、生活習慣の乱れなどで、血清尿酸値が7.0mg/dl以上(男女ともに)に増えてしまうと「高尿酸血症」と診断される。

「高尿酸血症」の状態が続くと、血液中に溶けきれなかった尿酸が結晶になって関節に沈着することで、痛風を引き起こすのだ。

 痛風の発作は、足の親指の付け根やくるぶし、かかと、肘・膝の関節、手首や指の関節に激痛が走る。

 痛風になりやすいのは20歳以上の男性で、プリン体の多い食品をよく食べる人や、清涼飲料水をよく飲み、水分をあまりとらず、肥満、ストレスを抱えている人などが多い。さらに、痛風が原因となって、腎不全や尿路結石、動脈硬化、心筋梗塞、高血圧などを発症するリスクが高まる。

 痛風の予防には、体内の尿酸を増やさないことが大切。プリン体の多い食品(レバー、青魚の干物、アンコウ肝、エビ、カニ、貝類など)の摂取を控えることは大事ですが、実は、食品からの摂取量より、体内で産生されるプリン体の量のほうが圧倒的に多いのです。

 尿酸の排泄を促すよう、水分を十分とって、アルコールはぐっと控えて。そして、ストレス解消や生活習慣を改善することでコントロールしてください。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク