スポーツ
Posted on 2013年06月20日 09:59

藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(4)JRAこそが犯人だ

2013年06月20日 09:59

 藤田は、武が勝てなくなった原因に、ある有力馬主との関係悪化もあげている。

〈その人から「お前、乗れないな」みたいなことを言われて、あの温厚なユタカさんが怒ったというんだ。07年4月、香港で行われたレースでユタカさんが騎乗した際、(中略)馬主はさらに不満をぶつけた。それを受けて、ユタカさんは静かに、「もう二度と(その馬主の馬には)乗らない」と言った、と俺は聞いている〉

 07年4月の香港といえば、クイーンエリザベスII世杯(GI)で3着だったアドマイヤムーン。馬主は大御所の近藤利一氏、生産者はノーザンファーム(社台系)である。藤田は武より以前に、近藤氏とケンカ別れした、いわば「同志」。気持ちがわかるのだろう。

 さて、社台グループ、岡田繁幸総帥のマイネル軍団、そしてアドマイヤ近藤氏という大物に反旗を翻した藤田は、こう結論づけた。

〈誰が日本競馬最大の功労者ともいっていい武豊を、今のような状態に追い込んだのか──エージェント制度が導入され、大手クラブや有力馬主の発言力が絶大になり、安易な乗り替わりや外国人騎手の多用を招いた──そんなシステムを作ったJRAこそが、その“犯人”だと俺は思っている〉

 諸悪の根源たるJRAに対しては、制裁や騎乗停止などをジャッジする裁決委員のレベルの低さも嘆いている。彼らは一度も競馬をしたことのない素人だ、と。競馬解説者の東濱俊秋氏もこれに賛同する。

「6月2日の安田記念(GI)で勝った岩田騎乗のロードカナロアがダノンシャーク(3着馬)にぶつかったのに10万円の過怠金だけ。あれはひどいと思う」

 残り200メートル付近で岩田の左鞭に反応したロードカナロアが右に斜行してダノンシャークと接触し、再度の左鞭でまた接触。後ろから追い上げていたショウナンマイティ(2着馬)も玉突き的に外に振られた。東濱氏が続ける。

「あれは明らかに岩田の“確信犯”ですから。降着するしないではなく、もっと厳しく注意しないと。少なくとも審議なしというのはおかしいし、こういう乗り方を認めたら、そのうち必ず事故が起きると思いますよ。何しろ主催者のJRAが裁いているわけで、例えるなら、東京ドームの巨人×阪神戦で巨人の職員がストライク、ボールを判定するようなもの」

 かくも辛口で捨て身の告発暴露本。前出・亀和田氏はあらためて賛辞を贈るのだ。

「藤田にとっては何のメリットもなく、リスクだけが残る。でも、あえて書いたのはJRAの競馬に魅力を感じなくなったからでしょう。彼なりの寂しさ、憤りがあって、辞める前に書いておこう、と」

 栗東トレセン関係者は、

「滋賀県内でマンション経営を始めているようで、引退したらそっちでやっていくつもりなんでしょう」

 この著書の帯には武の「ヤンチャなシンジらしい、おもしろい本やね」という「推薦コメント」がある。武もきっと胸のすく思いをしているのだろう。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク