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Posted on 2020年02月29日 09:58

あの「日活ロマン映画美女」直撃(1)原悦子「ハードコア強要で卒業を決意」

2020年02月29日 09:58

 70年代後半、世の男子学生の青春そのものとして、愛らしい存在感を発揮した女優・原悦子(63)。現在も変わらぬ可憐さを保つ彼女が語る、「ロマン映画」秘話を─。

 19歳から1年間、大映の第一演技研究所で演技レッスンを受け、女優への道を歩み始めた。

「並行して『平凡パンチ』誌でメイトガールとしてグラビア活動もしていました。載るたびに、じわじわと大学生のファンが増えていった実感がありましたね」

 76年にはピンク映画から出演オファーを受ける。

「すべてを引っくるめて“女優の仕事”なので、女優を志した瞬間から覚悟は持っていました。ベッドシーンの演技もそう。他の芝居と何も変わりませんよ」

 ナースや若妻、女子大生などを演じると、その魅力的な演技が口コミで広がって出演本数を重ね、メイトガールとしての人気も絶頂を極めた。

「何も考えられないくらい忙しかったです。映画撮影に新聞や雑誌の取材、『平凡パンチ』の全国イベント─。スケジュール表を見ると食事やトイレの時間もないほど分刻み。どこに行くのか聞く間もなく、車で全国に連れていかれました(笑)」

 原の人気ぶりを象徴する、こんなエピソードがある。

「78年、日劇ミュージックホールで主演舞台を踏みましたが、日劇の周りをお客さんが3周半も取り巻いていたんです。あの光景、写真に撮ればよかった! 興行成績は、人気コメディアンだったトニー谷さんに次ぐ2位だったそうです」

 80年にデビューした松田聖子が「ファンの数が1万人になった」と喜んでいた頃、原のファンクラブ会員はすでに70万人を超えていたという。

「大学の学園祭出演のオファーも多数ありました。スケジュールを理由にお断りしたくなかったので、なるべく多くの大学に顔を出したいと思い、5分だけ出演して次の大学へ、を繰り返し、1日6校回った日も。そうしたら『学園祭クイーン』に選ばれ、NHKのニュース番組で報じられました」

 大忙しの一方で、プライベートはシンプルだった。

「いい事務所で、映画のギャラは100%いただいたし、固定給ももらっていました。でも、普通の生活を変えたくなかったので、母に任せほぼすべて貯金。唯一のぜいたく品は、母の判断で購入した総絞りの本振袖です。でも結局、着る機会がなく、桐タンスにしまわれたまま(笑)」

 また、事務所から課せられた「恋愛禁止」を忠実に守り、スキャンダルも一切なかった。

「『人の車に乗ってはいけない』なんて決まりを守っていました(笑)。私自身、恋愛よりも一生懸命に仕事をすることが楽しかったですしね」

 80年には一般映画「おさな妻」(日活)に出演、女性人気も獲得。試写会に来た半数は女性で占められていたという。そんな中、日活からよりハードな路線を求められる。

「私にはできないからと、しばらく日活の作品は出ないことに決め、単発でテレビドラマなどに出演していました」

 その後、ほどなく女優を休業したのは、大学生向けのミニコミ情報誌「カレッジ・コミュニティ」を立ち上げ、制作に専念したかったからだという。

 現在は、学童指導員の資格を取得し、週4、5日、小学生を相手に奮闘中だ。

「数年前、『自分がやりたいことって何だろう?』と、あらためて振り返り、『子供と接する仕事だ』と思い立ち、資格を取るため初めて履歴書を書いたんです。私が『38歳よ』と言うと、『そうなんだー!』って(笑)。子供って素直でおもしろいですね」

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