芸能
Posted on 2020年03月23日 17:59

「麒麟がくる」のタイトルに隠された「ウルトラセブン」の法則

2020年03月23日 17:59

 長谷川博己主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が好調である。放映前はヒロイン役だった沢尻エリカの逮捕劇で撮り直しに追われ、初回が2話遅れるという前代未聞のアクシデントもあったが、ここまで2ケタの視聴率をキープしている。

 ドローンを駆使したダイナミックな撮影や、原色を鮮やかに散りばめた衣装や風景など、人気の高い「戦国大河」に、さらに新風を巻き込んでいる。

 そんな「麒麟がくる」は3月22日で10回目のオンエアとなったが、特撮マニアも喜ばせる現象があった。それは、第1回からのタイトルが、ことごとく特撮ドラマの金字塔である「ウルトラセブン」(67年、TBS系)をリスペクトしている点だ。

 例えば初回の「光秀、西へ」は、セブンの「ウルトラ警備隊西へ」(17話)のようだと早くも話題になった。第4話の「尾張潜入指令」は、セブンにおける「アンドロイド0指令」(9話)に、5話の「伊平次を探せ」は、文字こそ違うがセブンの「明日を捜せ」(23話)と、6話の「三好長慶襲撃計画」は、セブンの39話「セブン暗殺計画」と符合する。なんと、4~6話まで3話連続であった。

 7話から9話までは関連はなかったが、10話に特撮ファンが涙するタイトルがやってきた。徳川家康の幼少期・竹千代をメインにした「ひとりぼっちの若君」は、セブン屈指の名作で知られる「ひとりぼっちの地球人」(29話)と明らかに重なる。

 そもそも表題の「麒麟」とは、乱世を救う平和の使者とされる生き物として言い伝えられてきた。宇宙からやって来た「ウルトラセブン」も、侵略者から地球を救う使命を持っていた。どうやらこの先も、両作のリンクは続きそうである。

(石田伸也)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク