芸能

天才テリー伊藤対談「藤村忠寿」(4)映画でアカデミー賞を狙っちゃうの

テリー 今回の対談は、藤村さんが上京されるタイミングで実現しましたけど、東京にはよくいらしているんですか。

藤村 そもそも札幌には月に1週間ぐらいしかいなくて、ほとんど東京や大阪にいますから(笑)。会社の若い人たちには「あの人、本当にいるのか?」って思われているらしくて、僕を見つけると「やっぱりいた!」って(笑)。

テリー もはや伝説の存在扱いだ。東京と大阪で何をしているんですか。

藤村 東京では「水曜どうでそうTV」というYouTubeチャンネルや「藤村忠寿のひげ千夜一夜」というラジオ番組の収録をしていて、大阪では「藤村源五郎一座」という時代劇の劇団をやっています。

テリー 劇団って、演出をされているんですか。

藤村 脚本も殺陣も演出もお任せで、僕は出るだけ。たまたまある役者のグループと知り合いになったので、「俺を座長にしろ!」って言って、役者だけやっているんです。

テリー あれこれ好き勝手やっているんだなァ。

藤村 いやいや、そういうことはテリーさんが大先輩じゃないですか(笑)。

テリー ハハハ、それで言うとね、僕も藤村さんの話を聞いていて自分と重なるなと思うところがあって。自分が演出家として伸びたなと思ったのは、テレビ東京で仕事をした時だったんですよ。そこでは、メジャーじゃないけど、好きなことをとことんやった。それって、さっきの藤村さんのHTBの話と同じなんだよね。

藤村 まさにそうだと思いますよ。テリーさんが体験したその雰囲気は、まだ地方局に残っていると思うんです。これをチャンスと思わないと。

テリー それこそ、藤村さんの手でHTBを変えていこう、とは思わないんですか。

藤村 う~ん‥‥自分自身は、そういうことにもう興味がなくなっちゃいましたね。今はむしろ、もっと違ったことをしてみたい。例えば、映画を撮るとか。

テリー いいじゃないですか! 確か、ドラマで賞も獲っていますよね。

藤村 はい、09年の「ミエルヒ」というドラマを演出して「ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞」などをいただきました。

テリー だったら、もうオファーも来ているんじゃないんですか。

藤村 フフフ、あっちこっちで「何か撮りたいんですよね」ってアピールしていて、「ぜひ!」とは言ってもらっているんですけど‥‥。なるべく早くアカデミー賞を獲りたいなと思っていまして。

テリー ええっ、マジで!?

藤村 この前、アカデミー賞でポン・ジュノの「パラサイト」が作品賞や監督賞を獲ったじゃないですか。あれが獲れるんだったら僕も、なんて。こんなこと言ってると、「大丈夫?」と思われるかもしれませんけれど、何なんでしょうね、自分ではいけるような気がするんです。

テリー いや、自分でそう思っていないと、絶対に実現しないから。そうか、そんな大きい夢があったら、局の番組にかまっていられないよね。

藤村 アハハハ、そうなんですよ。テリーさんがこれまでやってきたムチャクチャに比べたら、全然やれそうな気がしますから。

テリー 俺はただ「おもしろいことをやろう」と考えていろいろやってきただけだけど、藤村さんも同じだね。これからも、この勢いで突き進んでほしいな。

◆テリーからひと言

 話はおもしろいし、本当に才能豊かな人だなぁ。ここでアカデミー賞を狙うなんて言った人、初めてじゃない? 期待してますよ!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件