社会
Posted on 2021年02月01日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<血栓症>新型コロナ感染が脳梗塞や肺塞栓に発展

2021年02月01日 05:55

 新型コロナウイルスに感染すると「血栓」のリスクが高まることが指摘されている。

「血栓」とは、血管の中にできる血の塊。血管の壁に傷がついていたり、血流が遅くなるといった要因が重なるとできやすくなる。

 この「血栓」が原因で引き起こされる病態は「血栓症」と総称されて、「動脈血栓症(血流が速い動脈にできる)」と「静脈血栓症(血流が遅い静脈にできる)」の2種類に分別される。

「動脈血栓症」が原因で引き起こされる代表的な病気が「心筋梗塞」と「脳梗塞」だ。

「心筋梗塞」は、動脈硬化で狭くなった血管の内部が詰まったり、血栓部分が剥がれて、その先が塞がってしまうことで発症する。心筋に酸素や栄養素が行き渡らなくなると、部分的に壊死してしまい、場合によっては死に至ることもある。脳の血管を血栓で塞いでしまう「脳梗塞」は、高脂血症の人に特に発症しやすい傾向がある。

 一方、「静脈血栓症」が原因の代表的な病気には、深部静脈血栓症(手足の静脈に血栓)、肺塞栓(肺の血管が突然詰まる)、エコノミークラス症候群などが挙げられる。

 この「血栓症」を誘発する原因は、「血液ドロドロ」だ。食べすぎや運動不足、ストレスといった生活習慣の乱れにより、血液が流れにくくなって発症する。特にコレステロールや中性脂肪値が高い人は、突然死につながる可能性もある。長時間同じ姿勢でいたり、脱水症状なども「血栓症」を引き起こしやすいので注意が必要だ。

 予防には適度な運動とバランスのよい食事で「コレステロール値」を管理することが大切だ。近年は「少し高めのほうがいい」とも言われるが、極端な「コレステロール値」の異常は、心筋梗塞や脳出血、脳梗塞のリスクが高まるので、気になる人は医師に相談するとよいだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年03月28日 09:00

    今後は大好きな「タレント業」に全振りすることになるのだろうか。スピードスケート女子金メダリストの髙木菜那が、4月から情報バラエティー番組「ラヴィット!」(TBS系)に曜日レギュラー出演する。開始当初の「ラヴィット!」は評判がすこぶる悪かった...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    スポーツ
    2026年04月02日 12:00

    巨人の絶対的守護神ライデル・マルティネスが、早ければ4月3日からのDeNA3連戦から出場登録されるという。WBC後の帰国以降、外国人選手の出場枠問題が再注目されているだが、「結論」はすでに出ているようだ。「打撃好調のキャベッジ、ダルベックを...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年04月03日 11:30

    ヤクルトスワローズが4月2日の広島戦に勝ち、開幕5連勝を飾った。そこでクローズアップされたのが、巨人・阿部監督の采配だ。同日の中日戦、9回に反撃して「あと1点」のところまで迫ったが、中日に逃げ切り勝ちを許してしまった。キャベッジに適時打が出...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/31発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク