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記事全文を読む→江口のりこ「主役を食う怪女優」の真髄(1)テレビドラマは修行だった
苦節20年、いつしか存在感が際立つようになっていた名脇役が、ついにテレビの連ドラで初主演を果たすまでになった。四十路にして大ブレイクした怪女優の不思議な魅力に迫る。
昨年放送された連続ドラマ「半沢直樹」(TBS系)は、平均視聴率24.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、最終回は32.7%を叩き出す大ヒットとなった。13年に放送された前作から、個性的で芸達者な俳優陣が集結することでもお馴染みの同シリーズだが、中でも今作から登場し、国土交通大臣・白井亜希子役を演じた江口のりこ(40)の注目度が一気にアップしたのである。
大臣就任の記者会見で、
「選挙? それは、い・ま・じゃ・な・い」
と、笑みを浮かべるシーンは強烈なインパクトを残した。
それ以後、江口の一般的知名度はグングン高まったが、そもそも彼女は01年のテレビドラマ初出演以来、映画、舞台なども含めて、すでに出演作は200本を超える大ベテランなのだ。
映画評論家の秋本鉄次氏が言う。
「最近では『半沢直樹』での大臣役もそうでしたが、『その女、ジルバ』(フジテレビ系)では主人公の職場の上司、『俺の家の話』(TBS系)では口うるさい長女、映画でも『事故物件 恐い間取り』(松竹)でいわくつきの部屋ばかりを紹介する不動産屋といった具合に、クセのある役、屈折した人物を演じることが非常に多かった。少し前までは知る人ぞ知る、脇で光る存在だったのに、今や準主役級。今度は連続テレビドラマで初主演も務めます。半沢以降、明治、ダイハツ工業、三井住友カードと、いずれも大手の新CMに起用されており、かなり異例のブレイクだと思いますね」
江口が主演を務めるのは、4月2日から放送開始された「ソロ活女子のススメ」(テレビ東京系)。退社後に一人きりの時間を楽しむという、やはりアクの強い役に挑んでいる。
民放局ドラマ関係者が語る。
「かつての江口は女優としてのこだわりで『正直、テレビドラマは好きじゃない』と話し、殺伐とした制作進行の速さを嫌っていました。それでも、それを修行と捉えることで、名前を売り、自身の望むオファーに繋げるべくステップアップしてきたんです。出番前は静かに一人で役に入り込み、空気のように存在感を消すことが多い。ところが、いざ芝居が始まれば、丁々発止のやり取りを展開するから、共演者からの評判もいい。これまでたくさんの現場で多くの座長を見てきていますから、初主演といえど、うまく周囲をまとめ上げるでしょうね」
役への憑依もソロ活だったようだ。
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