スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「アドマイヤハダルが混戦に断」

 牡馬クラシック第一弾、皐月賞が今週のメインだ。フルゲート18頭に対して18頭が登録。今年の顔ぶれもなかなかである。

 トライアルの弥生賞ディープインパクト記念の覇者タイトルホルダー、スプリングS勝ちのヴィクティファルスはもちろんのこと、ホープフルSを制した2歳王者ダノンザキッド、土つかずの3連勝馬エフフォーリア、京成杯を完勝し、満を持すグラティアス、きさらぎ賞馬ラーゴムほか、いずれも高い能力を秘めた素質馬が一堂に会する、ハイレベルの豪華版クラシックと言っていいだろう。

 目移りしてしまうが、近年はここで勝ち負けしてダービーも、という馬が多くなっている。ネオユニヴァース(03年)、ディープインパクト(05年)、メイショウサムソン(06年)、オルフェーヴル(11年)、ドゥラメンテ(15年)、そしてコントレイル(20年)といった大物に連なるのはどの馬か。

 とにもかくにも、各馬の力量を見極めるのが大切だが、今年もハイレベルで拮抗しており、一歩抜けた馬をこの粒ぞろいの中から絞り切るのは、容易ではない。

 それだけに、結果はともかく、最後の直線での攻防は、激しくも見応え満点になること請け合いだ。

 まずは過去のデータをみてみよう。

 03年に馬単が導入されて以降、これまでの18年間、その馬単での万馬券は7回(馬連は5回)。この間、1番人気馬は6勝(2着3回)、2番人気馬はわずか1勝(2着4回)のみ。

 こうしてみてみると、今後、名を成していく期待馬が勝っている一方、1、2番人気馬では7勝しか挙げていない。意外に波乱の目も十分あるGI戦と言ってよさそうだ。

 当初はホープフルSで2着したオーソクレースの力がわずかながら一枚上とみていたが、1週前の追い切りを前にして軽い脚部不安が発覚、回避してしまった。本当に悩ましいばかりである。

 ハイレベルの混戦模様の中、穴党として最も期待を寄せてみたいのは、アドマイヤハダルだ。

 前走の若葉Sは強いの一語。2番人気ではあったが、好位につけて直線楽に抜け出す快勝劇だった。相手関係もあったが、楽勝と言っていいだろう。しかも3カ月ぶりの実戦で、少々余裕残しの仕上がり状態。それでいてワンサイドゲームだったのだから、いかにモノが違っていたかということだ。

 冬場しっかりとリフレッシュしたのがよく、地力強化され、一度使われたことで大きく良化。この中間もとにかく順調で、陣営の思惑どおりの調整ができている。

「ここにきて、さらにたくましくなって本当に雰囲気がいい。まだ成長の余地は十分だが、前走以上の状態で臨めそう。楽しみ」

 と、厩舎関係者が口をそろえるほど。1週前の追い切りはリズミカルで、出走態勢は、ほぼ万全と捉えてよさそうだ。

 叔母は宝塚記念などGI3勝の女傑スイープトウショウで、勝負根性、レースセンスを兼ね備えており、チャンスは十分。混戦に断を下すのはこの馬だ。

 逆転候補として狙ってみたいのは、イルーシヴパンサーである。1勝クラスなのに出走することができた運は大きいだろう。

 前走のスプリングSでも注目していたが、4着止まり。それでも勝ち馬との差はコンマ5秒だった。道悪が響いたものとみており、良馬場なら巻き返しは十分可能。チャンスは大いにあるとみた。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか