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江夏豊、「球審に体当たりして退場」は田淵幸一とチームを守るためだった!?

 江夏豊、「球審に体当たりで退場処分」は“チームを守る”ためだった!?

 シーズン401奪三振の日本記録、「オールスターゲームでの9連続三振」「江夏の21球」など、記録のみならず、ファンの心に数々の記憶ももたらした元プロ野球選手・江夏豊氏。

 若い時分には血気盛んで、何かと騒動を起こしそうな雰囲気を漂わせていたが、意外にもプロ通算18年間の現役生活で、退場宣告を受けたのは1回のみだった。1973年6月12日の「阪神-巨人」戦、打席に立っていたのは、王貞治氏だったが…。

 プロ野球のOB、1300人が所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に、江夏氏と、前述の退場処分を受けた試合でもバッテリーを組んだ元プロ野球選手・田淵幸一氏が出演(11月22日付け投稿回)。当時のいきさつをこう振り返っている。

 8回裏一死二塁でリリーフに上がった江夏氏。打者は宿敵の王氏。カウント「2‐2」まで迫り、次の投球がボール判定。これを不服とした江夏氏が当時、球審を務めていた大里晴信氏(故人)に体当たりして「退場」…となったのだが、これに限らず、大里氏のジャッジに不満を覚えていたのはキャッチャーの田淵氏だったようで、江夏氏の目には、田淵氏が大里氏の足を踏んでいるのが見えたという。

 田淵氏が退場覚悟で大里氏に詰め寄る予感を覚えた江夏氏は、当時の阪神の戦力で自身よりも田淵氏の方が大事だととっさに判断。「だったら、オレが行かんといかん!」…ゆえの「体当たり事件」だったようだ。

 暴力行為は肯定できないが、女房役の田淵氏を守り、さらには、チームのためを思っての行動であれば、江夏氏の判断も許容できるというものかもしれない。

 ちなみに、江夏氏と大里氏の関係に後腐れないことが後に報じられている。バッテリーに限らず、審判と選手の間にも「阿吽の呼吸」があるらしい。

(ユーチューブライター・所ひで)

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