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松井秀喜 臨時コーチ就任も手持ち無沙汰な立ち位置

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 今年のプロ野球春季キャンプは予想どおり、宮崎の巨人・松井秀喜臨時コーチ(39)が話題を独占している。さすが「ワールドシリーズMVP」の看板をひっ提げた男は違うと思いきや、どうにも現場では、辛口な評価が飛び出しているというのである。

 12年ぶりに松井が宮崎キャンプに参加することとなり、報道陣が大挙して集結。観衆も初日から1万6500人と、宮崎総合運動公園に多くのファンが足を運んだと発表された。

 松井は詰めかけたファンたちに「即席サイン会」で丁寧な対応もしている。将来の「松井監督」を見据えて臨時コーチを依頼した巨人にしてみれば、この人気ぶりはまさにしてやったりなのだろう。ところが、実情はいささか異なると、球界関係者が明かす。

「球団は当初、“松井フィーバー”はもっと盛り上がると見ていたんですよ。09年のWBC日本代表合宿が同地で行われた際、イチローを中心としたメンバー見たさに6万人を超えるファンが殺到しました。今年はキャンプスタートが土曜日でしたから、球団はその再現を想定していたんです」

 だが、いざ蓋を開けてみたら、異常な盛り上がりには程遠かったというわけである。

「正直、一軍のサンマリンスタジアムにも、最大で1万人程度しか入っていませんね。毎朝アップが終わると、松井は二軍の『ひむかスタジアム』に移動するのですが、初日、松井を追って二軍のスタンドまで足を向けたファンはたったの50人程度。巨人ファンでさえ松井が目当てではなかったようで、“客寄せパンダ”にもなっていませんね」(前出・球界関係者)

 何とも意外な現状である。「世界の松井」といえども、現役を終えると長嶋茂雄氏のような求心力は望めないということか‥‥。

「マスコミも内容が毎日変わらないので、現場から一度引き揚げる社は多く、結局、ミスターとツーショットが実現する2月11日、13日にならないとうまみは少ないようです」(巨人番記者)

 球団の思惑は少々外れたようだが、坂本や高橋など主力へのバッティングピッチャーを務めたり、菅野が投じるブルペンで打席に立ったりと、精力的にコーチとして動き回る様子が連日、伝えられている。

「といっても、松井自身は事前に内容を聞かされているわけでもなく、何をやっていいかわからず、『これやって』と言われるままに動いているだけですね。もちろん選手から質問されれば答える。大田と『メジャーの選手はこういう打ち方なんですね』『みんながみんなそうじゃないんだけどね』なんてやってました」(前出・球界関係者)

 コーチというより雑談レベルのようにも聞こえる。

 右ノックを空振りすれば「しっかり打て~!」「何やってんだ~」と苦笑まじりのヤジが飛び交い、松井はバットを叩きつけるそぶりを見せ、単なるパフォーマーのようである。

「一軍主力には言葉であれこれ指導することもないですね。だから一軍に戻ると、打撃ケージ裏の通称“原タワー”に原監督と並んで座って、二軍で気づいたことなどを伝えたりはしていますが、結局、グラウンドにいても、旧知の裏方やコーチと雑談をしていることが多い。ただ朝からよく動いていますから、『疲れた~』とため息をよくついていますよ」(前出・球界関係者)

 目立つ働きは「打撃投手」ぐらいで、「雑談三昧」では、かつてのスラッガーはいったい何を教えに来たのか。松井を隠れ蓑にする間に、巨大戦力は準備万端整っているのだろうか。

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