社会

韓国とは“国交断絶”すべきか?(3)「日本は韓国の生命線を握っている?」

 安全保障の面ではどうなのか。断交とは戦争寸前の状態でもある。

 軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏が言う。

「現状のまま断交となれば、何の影響もないでしょう。日本も韓国もアメリカの同盟国ではありますが、日本と韓国との間には軍事的な結び付きはなく、現在だって韓国軍からの情報はアメリカ経由で日本に入ってくるぐらいですから、何の問題もありません」

 昨年、日本と韓国は軍事協定を結ぶ予定だった。ところが、すでにご破算となっている。

「事務方レベルで話し合いを重ね、調印の数時間前に韓国がキャンセルしてきたのです。外交儀礼上、こんな無礼なふるまいはありえません」(室谷氏)

 これも、韓国政府が国内の反日世論を抑え切れなかったがためだという。

「特に、軍OBが影響力を持っていて、このOBたちが猛烈な反日勢力です。そのために破談となったのでしょう。とはいえ、スーダンで自衛隊が銃弾を貸しただけで、あれほど大騒ぎをする国ですから、協定にどれほどの意味があったのか疑問です」(黒井氏)

 しかも、後章にある韓国国防軍の事件簿を併せ読めば、戦争寸前になっても恐るるに足らずとも思えてくる。今こそ、韓国との「国交断絶」をする絶好機なのではないか。

 ところが、「これから日本と世界経済に起こる7つの大激変」(小社刊)の著者で、経済評論家の渡邉哲也氏はこう話すのだ。

「断交するにしても、日本は多くの問題をクリアしなくてはなりません。在日コリアンの処遇はどうするのか、ともに米軍が駐留している日韓ですから、アメリカへは事前に入念な根回しも必要になります。そんな手間をかけるのはもったいないので、通貨スワップの停止はもちろん、韓国国内にある日本の資金を引き揚げるだけで十分でしょう。何も経済制裁なんて大げさなものでなく、金融庁がSBJ銀行に勧告して、日本の資金を韓国で運用することを停止させたように、通常の措置を取れば韓国はすぐに音を上げます」

 韓国と同レベルまで日本が落ちる必要などないのである。

「韓国という国家は冷戦構造の中で日米が多額の資金と技術を与えて作り上げた。冷戦終結とともに反共の壁としての役割は終わり、通貨危機後に参入した海外資本に支配されている『虚構の国家』なのです。またワガママを言えば、日本が助けてくれると思っているのですから、無視すればいいのです。そして、向こうが断交と言いだした時の準備だけをしておけばいいのです」(渡邉氏)

 そう、日本は韓国の生命線を握っている。イザという時は、ただ捨て置けばいいだけなのだ。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
決別必至!「立浪監督VS中田翔」中日ドラゴンズ冷戦勃発「我慢の限界」発火点