芸能
Posted on 2022年06月03日 09:58

「女ざかりの32歳」離婚後の石川さゆりに群がった男たち/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

2022年06月03日 09:58

「結婚してから正月三が日、実家に帰ったことなどありませんでした。今年の正月、初めて帰った時、あぁこんなにホッとできる空間があるんだと…。こういう結果になったのは、私の家庭人としての至らなさに尽きると思います」

 1989年2月23日、東京・赤坂の日本コロムビア本社で離婚会見に臨んだ石川さゆりは、そう語って目を伏せた。

 石川が元マネージャーでフリーライターのA氏と結婚したのは、1982年。当時、A氏は両親と3兄弟の家族13人が同じ敷地内で生活。仲睦まじさを前面に押し出す一方、この2年ほど前から、夫婦の間には危機説が流れていた。当時、レコード会社関係者は、次のように証言している。

「結婚後、2人の間に女の子が誕生したのですが、産休後の復帰第一弾『波止場しぐれ』がレコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した。翌年発売された『天城越え』で新境地を確立したことで、演歌の世界に『さゆり時代』が到来しました。しかし夫婦の間には、歌手である前に妻、母であるべきという考えがあり、例えば名古屋で2日間公演があれば、最終の新幹線で帰京。翌朝、再び名古屋へという生活を送っていましたからね。限界が訪れるのは時間の問題だったのかもしれません」

 一方で「天城越え」以降の「夫婦善哉」「滝の白糸」などの楽曲が、石川に「新たな手ごたえ」を感じさせていたことも事実だった。彼女は「歌がどんなに好きで、自分にとって大切なものであるか、改めて分かった」と話したという。

 つまり、皮肉にも結婚生活が苦難の道を辿り、石川の歌心を変えたことが、聴く者を共感させる結果になったのである。

 だがこの時、女ざかりの32歳。子持ちのバツイチとはいえ、周囲の男たちが放っておくはずもなかった。離婚後には音楽プロデューサーや九州の実業家、テレビプロデューサーとの仲も取りざたされた。

 だが度重なるスキャンダルの渦中にあっても、石川は歌い続けた。醜聞さえも気迫あふれるパフォーマンスの肥やしにしているかのように。その姿はまるで「天城越え」に歌われた女の情念が、乗り移ってしまったのではないかと思えるほどだった。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク