社会

ウチの猫がガンになりました(25)ドロッとした液体を吐いて便が黄色に

 青森から帰宅したのは翌10月20日18時頃。電話でゆっちゃんからジュテの様子を聞いていたが、自分の目で確かめないと安心できない。帰るとジュテはウロウロしながらご飯の皿の前にいたのだが、食べたそうにしながらも食べようとしない。

 だがその後、シャケとカツオを一切れ焼いてあげたら、完食した。さらに「三ツ星グルメ」のカリカリをあげたら、また食べる。食欲はありそうだ。そんなジュテの姿を確認すると、疲れもあって、その日は早めに寝てしまった。

 10月21日6時。ベッドに寝ていたジュテを1階に連れて行き、膝抱っこをしてあげる。ご飯をあげるが、何も食べようとしない。その隣りで、カツオは食べないはずのガトーが、焼いたカツオをほぼ食べ切る。この日は動物病院に予約を入れていない。途中、リモートでの取材がある以外は、ほぼジュテと一緒に過ごした。

 午後になって、ベランダに行き、膝抱っこしていたら、ジュテはトコトコと歩き出して香箱座りし、日向ぼっこしている。あまり元気はないが、幸せそうだ。陽に当たるのは体にもいいはずだ。こんな日々が続けばいいのに…。そう思わずにいられない。

 ジュテは以前からベランダに出ると、植木の根元に生えている草を食べた。この日もゆっくり立ち上がり、口先でつつくように、少しだけ食べている。猫は猫草を食べる習慣があって、毛づくろいして飲み込んだ毛を、猫草を食べて吐き出すのだ。だが、猫草を食べなくても戻してしまうこともあるジュテに、猫草は必要ないのかも。「もういいだろ」と制して、ジュテを家の中に入れた。

 この日は夕方に「銀のスプーン」のカリカリ、夜中にシャケを少し食べただけ。ジュテとなんとなくくつろいだ1日になった。青森から帰って、どんなことが待ち受けているだろうかと覚悟していたが、やや拍子抜けだった気もする。それでいいのだが。

 10月22日。朝はいつものように膝抱っこを。焼いたシャケやカリカリを、ゆっくり考えながら食べた。10時過ぎ、2階から1階に降りようとして躊躇しているうちに、消化しないままのカリカリを戻してしまう。カリカリは姿をとどめ、ドロッとした液体混じりだ。ジュテの体調は1日1日、変化する。

 午後、お礼のお土産を持って動物病院に出かけ、抗生剤と吐き止めの補液を背中から入れてもらった。

「体重が増えています。80グラム。3.7キロまで戻りましたよ」

 青森に出かけている間に3.62キロまで減っていたのだ。「ジュテちゃん、本当に頑張っていますね」と先生に褒められる。なんだか自分のことのようで、嬉しくなった。

 夕方は「懐石」のカリカリ。同じものだと飽きてくるので、いろんな種類のカリカリや缶詰を用意している。この頃は、あんなに好きだった「クリスピー」のカリカリを、あまり好まない。体調が刻々と変化するジュテは味の違いで食べることができるかもしれないので、とっかえひっかえだ。

 寝る前に猫砂のトイレを見たら、便が転がっていた。普段は3匹とも濃い茶色をしているが、細くて黄色っぽいのがあった。「ジュテかな」とゆっちゃん。「肝臓とかの機能が落ちているのかも」と言う。

 夜中、ジュテが膝抱っこをおねだりしてきた。30分くらい動こうとしない。さすがに脚が痺れ、そのまま抱えてベッドに連れて行った。

(峯田淳/コラムニスト)

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
中居スキャンダルで謎が解けた!大谷翔平の両親の忠告「女子アナとだけは結婚するな」のナルホド
2
太川陽介が舌好調で明かした妻・藤吉久美子への「暴君ぶり」自宅での料理で激怒した
3
NHK番組は終了…とんだトバッチリでしばらくは新規起用が見送られる「新しい地図」の悲運
4
「いい人」返上のやす子が「死ねばいいのに!」罵倒…それってフワちゃんと変わらない大問題
5
「大谷翔平の彼女候補」がフジ女子アナ内定で上層部が「交際指令」を発動!?