太陽系のように、太陽の近くには水星や地球のような小柄な岩石惑星があり、遠くには木星や土星のような巨大なガス惑星が鎮座する。これまでは、これが宇宙の普遍的なルール、いわば「銀河の交通整理」だと信じられてきた。ところが今年4月、ESA(欧州宇宙...
記事全文を読む→ギャギャギャギャ!ガタン!グワン!闇を引き裂く音が…/二度連れ戻された「脱走ねこ」の物語(8)
「ギャギャギャギャ!」
突然、どこかで暗闇を閃光が引き裂くような、大きな音がした。ビールを飲みながらテレビを見ていたのだが、椅子から飛び上がりそうになった。
「猫!」
「かかった?」
驚いたのは、連れ合いのゆっちゃんも同じだ。声を発した時には、玄関に駆け出していた。素早くサンダルを履き、ドアを開ける。台所の出窓の外。音、声の出どころは間違いなく捕獲器だった。クールボーイが入っているのか。鳥肌が立つ。
バタン、ガタン、「ギャー」「グワン」。阿鼻叫喚である。小動物用捕獲器に近づくと、被せてあったバスタオルを思いっきり引っ張った。
そこには真っ白な猫がいた。顔の三毛の特徴は、紛れもなくクールボーイだ。クールは僕と目が合って恐れるように、また狭い捕獲器の中でバッタンバッタンと暴れ、飛び上がろうとする。
「コラ、バカ!」
身震いしながら叫んでいた。喜ぶとか怒るとかとは異なる、言いようのない感激のようなものも…。ゆっちゃんも玄関から顔を出している。
「クー?」
「そう、クーがやっとかかった」
「よかった~」
捕獲器を持ち上げようとすると、さらにバタバタと動く。
「わかった。いいから大人しくして!」
玄関に入っていくと、さすがにジュテとガトーの兄たちもビックリした様子で、捕獲器に鼻面をくっつけ、クンクンにおいを嗅ぐと、その尻尾が揺れている。そして、玄関の床に捕獲器を置いて、入り口の扉を上に開けたら、クールは脱兎のごとく走って逃げた。その素早さといったら。普段も人に寄り付かず逃げる猫だから、捕まったら余計である。
「やれやれ、やっと捕まえたね」
「あ~、疲れた」
夜中の猫探し、玄関での寝ずの番と4日間、寝不足である。
とりあえず、どこにいるか2階と3階を探すと、3階の本棚の奥に…。クールが人目を避けて逃げ込む時は、いつもそこだった。確認してから、リビングに戻って飲み直し。保護猫のクールを世話してくれたMさんには、真っ先に電話を入れた。
「捕獲器にかかった」
「よかったねぇ」
「捕獲器で3日目」
「上手、上手」
「えっ、そうなの?」
「捕まらないことも多いからね」
「そうなの」と言いながら、ちょっといい気分。
「保護猫だから、見つからなかったら連絡しないといけないしね」
Mさんも、本当にホッとしている様子だ。
「また逃げないように、きちんと見ていてよ」
「出そうなところはもう一度チェックして、戸締りも気を付けよう」
クールがいる3階まで上がってみた。
「もう外に出ちゃダメだよ、クーちゃん。みんな心配してたんだから」
ゆっちゃんは涙目になっている。
クールは怯えた目をして、後ずさっていたけど。
「どうして、お前はこうなのかな」
逃げようとするクールが、むしろ不憫に思えた。こうして3匹の猫が揃う、平和な日々が再びやってきた。
ところが…である。それから5カ月後のこと。ゴールデンウイークが始まろうとしていた、穏やかな日差しに包まれた春の一日の、昼前のことだった。
(峯田淳/コラムニスト)
アサ芸チョイス
AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...
記事全文を読む→「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...
記事全文を読む→20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...
記事全文を読む→

