社会
Posted on 2023年01月02日 09:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<冬うつ>冬になると発症する「過食」と「過眠」

2023年01月02日 09:55

 日照時間が短いこの時期は「冬うつ」に注意したい。

 これは、秋から冬にかけて「気分が落ち込む」といったうつ症状を発症し、春や夏になると回復する季節性うつ病のひとつ。医学的には「季節性情動障害」と呼ばれる。

 冬場は十分に日の光を浴びる時間が減るため、脳内の神経伝達物質のひとつ、セロトニンの分泌が減少する。そのため、セロトニンを原料としている体内時計をつかさどるホルモン・メラトニンの分泌がアンバランスになってしまうため発症するのだ。このメカニズムは解明されていない部分も多く残されている。

「冬うつ」の主な症状は、「気分が落ち込む」「集中力が落ちる」「ひどくイライラしたり不安になったりする」「物事を楽しめなくなる」「人と会いたくなくなる」。

 一般的な「うつ病」と似ているが、その違いは「過眠」と「過食」だ。うつ病は「眠れない」「食べられない」といった症状が現れるが、「冬うつ」の場合は「寝ても眠い」「炭水化物や甘い物が異様に欲しくなる」症状が出やすい。

 最も重要な予防法は太陽の光を浴びること。寒い冬は外出も億劫になりがちだが、窓辺で日光を浴びるだけでも十分有効だ。

 タンパク質の積極的な摂取もオススメする。肉や魚、大豆製品などに多く含まれるタンパク質は、セロトニンを作る原料となる。特にイワシやサバなど青魚の脂にはセロトニンを活性化させる作用があるため、意識的に摂取することが望ましい。

 寝溜めをしないことも重要だ。休日などに寝溜めをすると体内リズムが崩れて心身に不調を来たしてしまうからだ。起床時間を決めて規則正しい生活を心がけよう。

「冬うつ」の症状を発症したら、一人で抱え込まずに、心療内科やメンタルクリニックなど医療機関に相談するといいだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年06月05日 11:00

    日本テレビの長寿演芸番組「笑点」の公式Xが、現メンバーの集合写真とともに〈【お知らせ】笑点がついに…重大発表6月7日(日)夕方5時30分から放送〉と6月4日に投稿した。1966年放送開始、今年で60周年を迎えたばかりの看板番組の「ついに」で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年06月11日 11:45

    プロ野球の元スター選手の息子が、詐欺容疑で逮捕された。事件としてはそれだけの話かもしれない。ただ、引っかかったのは事件そのものより、父親の仕事にまで響いたことだ。中日、オリックス、楽天で活躍し、引退後は解説者として親しまれてきた山崎武司氏で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月11日 20:30

    名物演芸番組「笑点」(日本テレビ系)が「テレビコメディーパネル番組(週間)の最長放送」としてギネス世界記録に認定されたと発表したのは、6月7日の放送だった。2016年から6代目司会を務める春風亭昇太は「この番組を紡いできてくれた先輩たちに感...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク