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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」松浦のまくり追い込みが決まる!

「玉野記念」◎松浦悠士/○新田祐大/▲三谷竜生/△山崎賢人/佐藤慎太郎/荒井崇博/岩津裕介/柏野智典/稲川翔/吉澤純平/取鳥雄吾/町田太我

 自転車競技から久々の実戦になる選手は、スピード戦にかけることになる。

「玉野記念」(3月26日【日】~29日【水】)は中国勢がブ厚い選手層を誇る。北日本のSS班2車と九州きっての韋駄天が、さながら土俵中央で見応えある真っ向勝負を挑むことになりそうだ。

 記念では準決勝敗退が続く松浦悠士が、絶好の番手から抜け出し、待望の今年の記念初Vを飾る。地元地区は町田太我─松浦の広島両者と、取鳥雄吾─岩津裕介─柏野智典の岡山トリオが別競走になっても叩き合いはない。町田がバックまで引っ張り、松浦のまくり追い込みが決まるとみた。

 対抗は新田祐大。佐藤慎太郎との福島SS班コンビで8番手濃厚も、山崎賢人が動いてペースアップ。前団が短くなり、まくり頃になれば一気の台頭もある。

 あとは高知全日本選抜決勝戦3着の三谷竜生と、競輪は3カ月ぶりだが、山崎の先行力は軽視できない。

 昨年7月、栃木から生まれ故郷の岡山に移籍した隅田洋介(107期)が、ホームバンクの1人として活躍している。元アイスホッケーの選手で、2班在籍時に記念で優勝している。器用な脚はないが、ツボにはまれば大駆けもある。

【大穴この1車】

 長島大介(栃木・96期)。

 記念の予選クラスやS級戦では人気になり、勝っても万車券はまず望めない。その代わり2、3着で高配当を演出することが多い。2月松山(〈3〉〈2〉〈3〉)は初日1万円超、決勝戦が2万円超。1月和歌山記念(〈3〉〈5〉〈4〉〈1〉)の初日が2万円超。その前走、静岡(〈3〉〈1〉〈6〉)の予選1万円超までの万車券4本は、すべて3着だった。記念では昨年9月青森(〈3〉〈6〉〈7〉〈1〉)と8月小田原(〈2〉〈2〉〈6〉〈9〉)で1本ずつ演出している。1本仕留められたら次の資金にしたい。

【狙い目の伏兵3人】

 早期卒業の大物新人、太田海也(岡山・121期)は、自転車競技に集中していて、今年初めての実戦になる。まだレースに甘さがあり、昨年10月の玉野は(〈1〉〈7〉〈1〉)だった。初出走の地元記念は4日間、積極策で戦ってほしい。

 1月の降級後、3場所とも完全優勝で2度目の特昇を果たしたのが久田裕也(徳島・117期)だ。前回のS級在籍時にはGIII4戦で1着1回、2着4回、3着2回と好走している。初日は1、2着で。

 久田と同期の山田雄大(埼玉)は、今期が初のS級も、すでに決勝戦に乗っている。初の記念になるが、劣勢の関東勢の先頭で風を切るだけだ。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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