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あの絶対的エース痛恨!プロ野球「連続開幕投手記録」を阻止したのは「落合博満」と「余計なひと言」だった

 プロ野球における「開幕投手」は、先発投手なら誰もが目指す栄誉だ。では、過去に最も長期間、連続して開幕試合に先発登板した投手は…。

 それは阪急ブレーブスの全盛期、絶対的エースだった「史上最高のサブマリン」。最多勝利3回、最優秀防御率2回、最高勝率4回と、数々のタイトルをものにしてきた球界のレジェンドだ。1975年から86年にかけての12年連続の主は、現野球解説者の山田久志氏である。

 これはメジャーリーグのトム・シーバー(68~79年)と並ぶタイ記録。あと1年で世界記録を塗り替える偉業となるはずだった。では87年は、なぜ開幕投手から外れたのか。

 YouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に登場した山田氏みずからが、次のように舞台裏を明かしている。

「あの年も開幕投手に決まってたんですよ。言い渡されたので、準備してて…」

 ところが、だ。最終調整で名古屋へ。この年にロッテから中日に移籍した落合博満を相手に、

「スコンスコン打たれたんですよ」

 すると翌朝の新聞に「山田の調子がどうも上がってこない」といった、阪急・上田利治監督の談話が掲載される。山田氏は監督にこう言った。

「監督ね、もし私にそんな心配があるなら、私じゃなくていいですよ」

 当然ながら、山田氏は「お前しかいないじゃないか」という言葉を期待したが、上田監督はそのまま受け取り、山田氏は開幕2戦目へとスライド。まさかの展開だった。

「談話ひとつで13年目がなくなった。黙っておけばよかった」

 山田氏はそう言って、痛恨の「余計な一投」を振り返るのだった。

 ちなみに現在の連続開幕投手の世界記録は、ジャック・モリスが樹立した14年連続(80~93年)である。

(所ひで/ユーチューブライター)

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