社会

必見!行楽シーズンの乗り物サバイバル術

 帰省・行楽シーズンが始まったが、気になるのは交通機関による事故だろう。陸海空のあらゆる乗り物から生き残る「この席!」を公開する。

 お盆といえば高速道路の渋滞が風物詩となっている。まずは身近な自動車から。大手損保会社社員が解説する。

「昔は衝突するとエンジンが運転席に食い込んできて、圧迫死することもありました。今は、車体を破壊することで衝撃が乗っている人に伝わりにくい構造になっています」

 現在の日本車の多くが、衝突時にエンジンが真下に落ちる設計になっている。車体が大破しても、乗員が生き残るケースは多い。

「鍵はシートベルトで、非着用者の致死率は着用者の実に14倍です。事故時に運転手は反射的に自分の身を守ります。最も安全なのは運転席の後ろ側の席です」(前出・損保社員)

 とはいえ、後部座席でもベルトは必要である。自動車に大きな衝撃が加わると、真上に体が跳ね上がり、天井で首を折ることが多いからだ。08年には、後部座席のベルト着用が義務づけられたが、まだまだ浸透しておらず、安全な席に座ったのにもかかわらず死亡するケースが多いのだ。

 安全性の高い電車も油断は禁物。05年には兵庫の福知山線脱線事故が起き、107名もの犠牲者を出している。海外取材が多いライター・浜田健吾氏が語る。

「98年にドイツ(101人)、13年にスペイン(79人)と中国(40人)で高速鉄道の脱線事故が起こりました(数字は死者数)。これらの事故から10両編成の電車で脱線した場合、先頭から4両目までの死亡率が高い。また、追突された場合は、後ろから2両が大破する確率が高い。5~7両目に乗るのが安全でしょう」

 また、事故時に金属製手すりが体にダメージを与えることが多いので、避ける位置にいることも重要だ。

 7月に台湾とアフリカのマリで墜落事故が連続した。飛行機事故での生存確率は高くないが、真っ先に死ぬのは翼の横だという。

「燃料が入っているからです。航空燃料メーカーでも、衝撃を受けると固まって爆発規模を小さくする燃料の開発を続けているのですが、うまくいっていません。墜落時に生存するとしたら後部座席です。ベルトの着用は必須。たとえベルト着用サインが消えても、外さないようにするべきだと思います」(航空会社員)

 85年の日航機墜落事故では奇跡的に4名が生存していた。その全員が後部座席でシートベルトを着用していた。

 最も難易度が高いのが船である。4月には韓国で476名を乗せたフェリーが沈没し、290人以上の犠牲者が出たばかりだ。

「現在の船はゆっくり傾きながら沈没します。韓国の場合も傾いてから沈没まで1時間以上かかっています。ある角度以上傾くと、部屋からの脱出が困難になることがわかりました。この時間の過ごし方が勝負で、ライフジャケットを着用して甲板に近い場所にいるのがいいでしょう。沈み始めると、その水流に飲み込まれるので、どれだけ遠くまで脱出できるかが生死の分かれ目です」(前出・浜田氏)

 もしもに備え、旅行では座席の位置にも気を配ってみては。

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