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記事全文を読む→被災地で「年利2000%」ヤミ金が大横行
震災被害地でヤミ金の暗躍が広がっている。宮城県石巻市に住む40代の男性の携帯にヤミ金業者から電話が入ったのは4月のことだった。
「生活費が足りないんじゃないですか」
業者は優しく語りかけた。男性は以前、生活費を借りたことがあるが、それを返済してからは接触がない。しかし、今度の震災で家や勤務先の会社が津波で流され、無収入に。貯金もあっという間に底をついていた。
男性は簡単に業者の誘いに乗った。義援金や失業給付金で返済できると考えたからだ。ヤミ金からの電話の数時間後、今度は別の業者2件から電話があった。そして、さらに後日、別のヤミ金からも電話があり、男性の借り入れ金額は7万5000円に膨れ上がったという。
ヤミ金業者が態度を一変させたのは1週間後のことだ。7万5000円を借りたのに、合わせると3万円の利息を要求された。
「被災地でも生きているかぎり取り立てる。返さないなら殺す」
猫なで声から恫喝に一変するこんな業者がいる一方で、
「震災で下りる保険金の運用をさせてほしい。毎月、数十万円の利益を分配する」
と持ちかける業者もいた。
また、生活や仕事の相談に乗る〝ソフトヤミ金〟のように、あくまで借り手を励ましながら、商売を始める被災者に金を貸し付けるヤミ金業者もいる。
ノンフィクションライターの窪田順生氏が語る。
「津波で勤務先の工場も自宅も流された。しかたなく商売でも始めようかと思っても、銀行も国の公庫も貸してくれない。消費者金融のプロミスが被災地向けの貸し付けを3月24日に発表しましたが、無収入になった人が多いため、年収の3分の1しか貸せないという法律によって貸したくても貸せない状況です。プロミスの利用者はわずか100人しかいないのです。結局、貸してくれるのはヤミ金しかないという不公正な現実がある」
石巻で軽トラックの移動式蒲鉾店を始めた男性は、ヤミ金から30万円を借りて事業をスタートしたという。
利息は月12万円で、商売がうまく軌道に乗ったのか、きっちり振り込まれるという。「結局、頑張ろうと優しい言葉をかけるだけで、金が入ってくるんです。被災地で追い込んでもしかたない。でも、優しい態度がいつ豹変するか、それはわかりません」(窪田氏)
国民生活センターでは被災地のヤミ金に対する警戒を呼びかけるが、被災者にとっては元手を貸してくれるところがなければ、生活再建もままならない。
「国の無策がヤミ金業者の暗躍をのさばらせています。被災者はヤミ金業者に感謝こそすれ、恨んではいませんよ」(窪田氏)
この現実をどう立て直すか。
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